三中信宏『読書とは何か』

曇。
 
朝起きたら老母が腹痛と高熱。かかりつけ医に連絡して昼前受診する。ノロウィルスの可能性が高そうだが、とにかくいまの状況だからPCR検査。結果が出るまでは三日くらいかかるかもと。
 
スーパーへ行ってきて、昼食と夕食のもの、ポカリスエット等を買ってくる。昼食はスーパーの弁当とインスタント味噌汁でテキトーに済ませる。
 

 
第21回:真の「チリの奇跡」が起きている(岸本聡子) | マガジン9
チリでこんなことが起きているとは。日本でももっと知られていいな。
 
守銭奴経済: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

そういう守銭奴経済の罠にはまってしまった日本では、政治家も学者も評論家もみんな脳みそが守銭奴化してしまっているものだから、「分配」という本来望ましい政策すらもが、モノやサービスをみんなにばらまこうという話には向かわず、ひたすらゼニカネをばらまくことにしか頭がいかない。その結果、預金通帳の残高ばかりがひたすら増えていき、肝心のGDPの構成要素であるモノやサービスの付加価値にはつながらないという笑劇ばかりが繰り返されるという一幕。
 
守銭奴から金を取り上げてモノやサービスの形にしてみんなにばらまけば、その一つ一つがGDPを引き上げることになるんだが、そういうのを無駄の極みと目の仇にするんだからどうしようもねぇや。

これはなるほど。わたしはいろいろよくわかっていないな。
しかしこれ、そんなに自明なことじゃないよね。わたしがわかっていないだけでなく、一般にも理解されていないと思う。王様(=いまの経済学)は裸だ、ってことでしょう? いまは守銭奴サイコーって時代だから。
 
雨。
インスタントコーヒーを飲みながらぼーっとする。
 
夕飯は鱈チリ。老父と食う。
 
夜。
三中信宏『読書とは何か』一気に読了。スローガン的にいうと、読書の達人による骨太の読書論とでもいうことになるか。著者は理系の研究者で、専門は進化生物学・生物統計学とある。わたしは著者の「系統樹思考」についての本がなかなかいいと(不遜にも)思っている。さて、本書を読んで、わたしにとっての読書とは、もっぱら忘れることにあるかなと意識した。つまりは、「無意識」、深層意識に沈めるために、読んでいるといっていいように思う。わたしにとっては、本の内容も大事でないことはないが、文章を読んでいて、どんな感情が湧き上がってくるのかという方が主である気がする。だからこのブログにもそういう個人的なことばかり書いているし、故にそれは他人にはほとんど価値がないのかも知れない。しかし、そういう(凡庸な)読み方が、何の意味もないとは思わないのも確かなのだ。