高橋源一郎&斎藤美奈子『この30年の小説、ぜんぶ』

曇。
 
昼寝。何か寝過ぎで、下らない夢も見る。
 
珈琲工房ひぐち北一色店。行きは少し雪がちらつくも、帰りはきれいに晴れる。
中公新書サラ金の歴史』を読み始める。サントリー学芸賞、2022年の新書大賞を得た話題作で、評判どおり、学術書でありながらすごくおもしろい。わたしの世代なら、サラ金業者のポケットティッシュはよくもらったもので、ある程度の大きさの駅前にはサラ金業者の店舗が必ず複数あり、繁栄を謳歌していたのを見ただろう。また、「サラ金」という言葉のイメージはよくないものだった。結局、サラ金業者は法改正により打撃を受け、いまではほぼ大手銀行グループの傘下に入り、かつての繁栄はなくなっている。しかし、ここで視点を変えると、ノーベル賞までもらったバングラデシュグラミン銀行は、サラ金よりも高い金利を取るのだそうだ。同じマイクロ・クレジット(貧困者への無担保少額貸付)に属しているのに、サラ金のイメージは悪い。マイクロ・クレジットはむずかしいそうで、どうやら、サラ金には(ポジティブな)社会的役割があったようである。そのあたりを、本書は説明してくれそうな雰囲気だ。続けて読む。

 
 
夜。
高橋源一郎斎藤美奈子『この30年の小説、ぜんぶ』読了。副題「読んでしゃべって社会が見えた」。何か下らないアニメでも観たくなった。
 
映画「この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」を観る。ほんと、バカバカしくて好きだな。