岐阜県美術館で「日本洋画 美の系譜」展

曇。
RPG の夢を見たのだけれど、キャラクターがドット絵ではなくて、吉田戦車みたいな変わった絵だった。変なの。夜遅くまで『ゼロの使い魔』動画を観ていたせいかな。何にせよ、夢がサブカル化してきている感じがする。
 
無意識。何故フロイトシュルレアリスムが顧みられなくなったのか。現代芸術の平板化、無意味化。「底が浅い」ということ。
 
スーパー。
 
 
昼から県図書館。「新潮」の中沢さんの連載「精神の考古学」第2回を読む。中沢さんの若い頃、マオイズムやフランス現代思想を検討しつつ、ゾクチェンへ至っていく過程がゆるゆると描かれる。ネパールの旅が、これほど詳しく語られたことは、以前なかった。30年間中沢さんを読んできたわたしも知らない話ばかりで、非常に興味深い。キリスト教で「天使」の空間とされたものを、超越性なしに探求していくこと。比喩としてダンテの『神曲』が持ち出されるが、中沢さんの出発点には『神曲』論が確かにあった。『チベットモーツァルト』に、「極楽論」として収められている。
 中沢さんの連載を読み終えて、筒井康隆のヤケクソな短篇(特におもしろくない)など雑誌をパラパラ繰っていたら、ソファーの隣にすごくおしっこ臭い人が座ってきたので、ちょっとびっくりした。
 
岐阜県美術館で、「日本洋画 美の系譜」展を観る。大人1000円。
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ポーラ美術館とのコラボということだが、展示品は6~7割が岐阜県美術館のもので、それも既に観ているものが多かった。客、ほとんどおらず。ムンクリトグラフいくつかが特によかったかな。山本芳翠(岐阜県出身)のようなきっちりとしたわかりやすい絵も、わたしは好きらしい。
 「IAMAS ARTIST FILE #07 ウィデオー/からだと情報」を観る。IAMASは大垣にある、情報科学芸術大学院大学のこと。ま、現代芸術。
 収蔵品展は、いつもながらルドンがよかった。わたしは幻想絵画が好きなのだなと思う。ルドンはここの美術館の目玉。あと、「円空大賞の20年」の前田常作(「人間風景 No.12」)とか。収蔵品展はわたし以外、誰もおらず。
 2010.2.18 に同じような感想を書いている。10年経っても進歩のないわたし笑。
 
 
早寝。