年末の「今年一年を振り返って」といっても、あまり思うことはないのであるが、まずは一年間のブログタイトルを Ruby で取得してみた。
1月 01/01 -> 男女関係とリスク 01/02 -> 南博&稲葉雅紀『SDGs』 01/03 -> 生を言葉で飾り立てるのを止めよ 01/04 -> こともなし 01/05 -> エピクテトス『人生談義(上)』 01/06 -> こともなし 01/07 -> 小玉武『評伝 開高健』 01/08 -> 末近浩太『中東政治入門』 01/09 -> こともなし 01/10 -> こともなし 01/11 -> こともなし 01/12 -> こともなし 01/13 -> こともなし 01/14 -> 諸行無常について / 多田富雄『春楡の木陰で』 01/15 -> こともなし 01/16 -> こともなし 01/17 -> こともなし 01/18 -> ロベール=ド=クラリ『コンスタンチノープル遠征記』 01/19 -> こともなし 01/20 -> こともなし 01/21 -> 東浩紀『ゲンロン戦記』 / ジョイス『ダブリンの市民』 01/22 -> 中毒化させる技術 / 「倉庫番」ソルバー 01/23 -> こともなし 01/24 -> こともなし 01/25 -> 吉本隆明「最後の親鸞」 01/26 -> こともなし 01/27 -> 物象化した言葉 / 三浦淳史『20世紀の名演奏家』 01/28 -> 青柳いづみこ『音楽で生きていく!』 01/29 -> こともなし 01/30 -> 記憶は「表象の記憶」たること 01/31 -> 甥っ子の勉強を見ることの終わり 2月 02/01 -> いろんなモナド 02/02 -> こともなし 02/03 -> こともなし 02/04 -> 岐阜県美術館で「ロートレックとその時代」展 02/05 -> こともなし 02/06 -> こともなし 02/07 -> 収縮と回転の合一 02/08 -> こともなし 02/09 -> ル・クレジオ『アルマ』 02/10 -> 四つのレイヤーと15通りの組み合わせ 02/11 -> 自然な縮減社会 / 福嶋亮大『らせん状想像力』 02/12 -> 断片化したイメージ 02/13 -> こともなし 02/14 -> 差別と言葉 02/15 -> アンリ・ピレンヌ『ヨーロッパ世界の誕生』 02/16 -> こともなし 02/17 -> こともなし 02/18 -> 何故私はこんなに貧しいのか?(反ニーチェ的に) 02/19 -> 赤坂憲雄『岡本太郎の見た日本』 / 庶民の消滅 02/20 -> こともなし 02/21 -> 記号の多様性と世界の多様性 02/22 -> こともなし 02/23 -> 高橋留美子『犬夜叉』 02/24 -> ジョージ・オーウェル『水晶の精神』 02/25 -> 吉田千亜『孤塁』――双葉郡消防士たちの3・11 02/26 -> こともなし 02/27 -> こともなし 02/28 -> 宮崎雅人『地域衰退』 3月 03/01 -> 赤坂憲雄『岡本太郎という思想』 03/02 -> こともなし 03/03 -> こともなし 03/04 -> 『武満徹著作集1』 / アニメの幼稚とリアル 03/05 -> ジョージ・オーウェル『カタロニア讃歌』 03/06 -> こともなし 03/07 -> こともなし 03/08 -> 『ゼロの使い魔F』 03/09 -> 河合隼雄『平成おとぎ話』 03/10 -> 上野千鶴子『女の子はどう生きるか』 / 自分の中の「死」 03/11 -> こともなし 03/12 -> こともなし 03/13 -> こともなし 03/14 -> こともなし 03/15 -> 片山夏子『ふくしま原発作業員日誌』 03/16 -> ジョージ・オーウェル『ライオンと一角獣』 03/17 -> 家族で多治見市モザイクタイルミュージアムへ 03/18 -> 愛知県美術館で横尾忠則展 03/19 -> こともなし 03/20 -> アニメと幻想、集合的無意識、主体 / 最果タヒ『夜景座生まれ』 03/21 -> こともなし 03/22 -> 原武史『昭和天皇』 03/23 -> こともなし 03/24 -> こともなし 03/25 -> 矢川澄子ベスト・エッセイ『妹たちへ』 03/26 -> こともなし 03/27 -> 「中毒化」させる技術 / 斎藤幸平『人新世の「資本論」』 03/28 -> こともなし 03/29 -> こともなし 03/30 -> こともなし 03/31 -> こともなし 4月 04/01 -> 上間陽子『海をあげる』 04/02 -> こともなし 04/03 -> 江口圭一『十五年戦争小史』 04/04 -> かげはら史帆『ベートーヴェンの愛弟子』 04/05 -> ジャック・デリダ『アーカイヴの病』 04/06 -> 記号と現象 04/07 -> こともなし 04/08 -> こともなし 04/09 -> 生の実存的基盤の破壊とフェミニズム 04/10 -> こともなし 04/11 -> 人生には意味がないという言葉遊びについて 04/12 -> 田中小実昌『バスにのって』 04/13 -> マイケル・フリーデン『リベラリズムとは何か』 04/14 -> 池内紀『モーツァルトとは何か』 04/15 -> 岐阜市歴史博物館の「壬申の乱」展 04/16 -> こともなし 04/17 -> こともなし 04/18 -> こともなし 04/19 -> 平野啓一郎『マチネの終わりに』 / 『ドゥイノの悲歌』 04/20 -> 佐々木敦『ニッポンの音楽』 04/21 -> M ⇔ A あるいは M ∪ A 04/22 -> こともなし 04/23 -> 中沢新一『アースダイバー 神社編』落掌 04/24 -> こともなし 04/25 -> こともなし 04/26 -> こともなし 04/27 -> 映画『ノマドランド』を観る / J.M.シング『アラン島』 04/28 -> 今日の夢について、ひどく個人的な話 04/29 -> こともなし 04/30 -> こともなし 5月 05/01 -> 柴田南雄『王様の耳』 05/02 -> 多田茂治『石原吉郎「昭和」の旅』 05/03 -> 甥っ子が「勉強合宿」に 05/04 -> 勉強合宿二日目 05/05 -> 勉強合宿最終日 05/06 -> こともなし 05/07 -> こともなし 05/08 -> こともなし 05/09 -> 分業と生の全体性 / 吉田秀和『音楽のよろこび』 05/10 -> アル・ゴア『不都合な真実』 / エリアーデ『生と再生』 05/11 -> 大栗博司『探求する精神』 05/12 -> 健常者の「たましいの歪み」 05/13 -> こともなし 05/14 -> 四法界の比喩 05/15 -> 最先端と流行、記号や幻想の暴走 / 河合隼雄『宗教と科学の接点』 05/16 -> こともなし 05/17 -> 『洟をたらした神 吉野せい作品集』 05/18 -> こともなし 05/19 -> こともなし 05/20 -> こともなし 05/21 -> 「俺ガイル」の修学旅行 05/22 -> こともなし 05/23 -> 吉村栄一『YMO 1978-2043』 05/24 -> こともなし 05/25 -> 仮想世界で生き始めているということ、死の隠蔽 05/26 -> 「俺ガイル」3期まで見終えて / ベンジャミン・リベット『マインド・タイム』 05/27 -> こともなし 05/28 -> フィクションの世界で受けた「傷」、物理学と哲学のわかりあえなさについて / オーウェル評論集『鯨の腹のなかで』 05/29 -> 鈴木大拙『東洋的な見方』 05/30 -> ブリテンの「戦争レクイエム」を聴く 05/31 -> こともなし 6月 06/01 -> 種村季弘『東海道寄り道紀行』 06/02 -> 平野啓一郎『自由のこれから』 06/03 -> こともなし 06/04 -> こともなし 06/05 -> 吉村昭『東京の戦争』 06/06 -> SF と「理想的ディストピア」 06/07 -> こともなし 06/08 -> 家族で西濃の三重塔を訪ねる 06/09 -> 四方田犬彦『世界の凋落を見つめて クロニクル2011-2020』 06/10 -> こともなし 06/11 -> 自分を否定することを肯定して生きる 06/12 -> 自分を否定することを肯定して生きる・続 06/13 -> BS1スペシャル「ワタシたちはガイジンじゃない!」 06/14 -> こともなし 06/15 -> ギボン『ローマ帝国衰亡史』第一巻 06/16 -> ギボン『ローマ帝国衰亡史』第二巻 06/17 -> こともなし 06/18 -> こともなし 06/19 -> 種村季弘対談集『異界幻想』 06/20 -> こともなし 06/21 -> キモいって、キモい方が悪いの? 06/22 -> こともなし 06/23 -> 国谷裕子『キャスターという仕事』 06/24 -> ギボン『ローマ帝国衰亡史』第三巻 06/25 -> こともなし 06/26 -> 上野千鶴子『女ぎらい ニッポンのミソジニー』 06/27 -> こともなし 06/28 -> イメージの商品化と深さの陳腐化 06/29 -> こともなし 06/30 -> 出発点ということ 7月 07/01 -> こともなし 07/02 -> 『山岡鉄舟先生正伝 おれの師匠』 07/03 -> 「他者」がいないわたし / 高橋源一郎『「ことば」に殺される前に』 07/04 -> トマス・ペイン『コモン・センス』 07/05 -> 言葉によって沈黙する / 『石原吉郎詩文集』 07/06 -> こともなし 07/07 -> こともなし 07/08 -> こともなし 07/09 -> こともなし 07/10 -> 「渡辺省亭―欧米を魅了した花鳥画」展を観に岡崎へ 07/11 -> こともなし 07/12 -> 種村季弘対談集『天使と怪物』 / オーウェル評論集I『象を撃つ』 07/13 -> ドリアン助川『バカボンのパパと読む「老子」』 07/14 -> こともなし 07/15 -> こともなし 07/16 -> 「制度設計」の時代 07/17 -> こともなし 07/18 -> こともなし 07/19 -> こともなし 07/20 -> こともなし 07/21 -> こともなし 07/22 -> こともなし 07/23 -> こともなし 07/24 -> こともなし 07/25 -> こともなし 07/26 -> こともなし 07/27 -> こともなし 07/28 -> 種村季弘対談集『東京迷宮考』 07/29 -> こともなし 07/30 -> 中沢新一『アースダイバー 神社編』 07/31 -> 山口尚『日本哲学の最前線』 8月 08/01 -> 『ゴヤの手紙(上)』 08/02 -> こともなし 08/03 -> こともなし 08/04 -> 『ゴヤの手紙(下)』 08/05 -> 鈴木大拙『禅の思想』 08/06 -> 肯定の思想 / 大井浩一『大岡信 架橋する詩人』 08/07 -> 石川栄作『人間ベートーヴェン』 08/08 -> こともなし 08/09 -> こともなし 08/10 -> こともなし 08/11 -> 川端康雄『増補 オーウェルのマザー・グース』 08/12 -> 文藝別冊『吉田秀和:孤高不滅の音楽評論家』 08/13 -> こともなし 08/14 -> わたしという未熟者のおっさんは、ついムカついちゃう 08/15 -> こともなし 08/16 -> こともなし 08/17 -> 鈴木大拙『華厳の研究』 / 高橋昌一郎『フォン・ノイマンの哲学』 08/18 -> こともなし 08/19 -> こともなし 08/20 -> 吉川浩満『理不尽な進化』 08/21 -> アンソニー・ギデンズ『モダニティと自己アイデンティティ』 08/22 -> 黒川創『明るい夜』 / セーケイ・ユーリア『バルトーク物語』 08/23 -> こともなし 08/24 -> こともなし 08/25 -> こともなし 08/26 -> こともなし 08/27 -> 関市板取の「モネの池」へ 08/28 -> ジョージ・オーウェル『葉蘭をそよがせよ』 08/29 -> 内田樹『邪悪なものの鎮め方』 08/30 -> 上間陽子『裸足で逃げる』 08/31 -> 川上未映子&村上春樹『みみずくは黄昏に飛びたつ』 9月 09/01 -> こともなし 09/02 -> オリヴィエ・ベラミー『マルタ・アルゲリッチ 子供と魔法』 09/03 -> こともなし 09/04 -> こともなし 09/05 -> 辻井伸行を聴く 09/06 -> こともなし 09/07 -> こともなし 09/08 -> 高橋源一郎『たのしい知識』 / 広中平祐『学問の発見』 09/09 -> 養老孟司&中川恵一『養老先生、病院へ行く』 09/10 -> 菅原潤『京都学派』 09/11 -> こともなし 09/12 -> こともなし 09/13 -> エピクテトス『人生談義(下)』 09/14 -> 息をつく / 種村季弘『詐欺師の勉強 あるいは遊戯精神の綺想』 09/15 -> 石本正の生誕100年回顧展 09/16 -> こともなし 09/17 -> 『ゴールデンタイム』を見る 09/18 -> こともなし 09/19 -> 共感可能性とロジック 09/20 -> ドリアン助川『バカをつらぬくのだ!』 09/21 -> 『武満徹著作集2』 09/22 -> こともなし 09/23 -> 玄侑宗久『日本人の心のかたち』 09/24 -> 村上陽一郎『文化としての科学/技術』 09/25 -> こともなし 09/26 -> こともなし 09/27 -> E.T.A.ホフマン『ブランビラ王女』 09/28 -> 柴崎友香『主題歌』 09/29 -> こともなし 09/30 -> こともなし 10月 10/01 -> 芝健介『ヒトラー』 10/02 -> 坂口恭平『徘徊タクシー』 10/03 -> 明恵さんの「あるべきようわ」 / ジョージ・オーウェル『空気をもとめて』 10/04 -> ウンベルト・エーコ『歴史が後ずさりするとき』 10/05 -> 家族で甘南美寺へ 10/06 -> 岐阜県美術館の「ミレーから印象派への流れ」展 10/07 -> こともなし 10/08 -> こともなし 10/09 -> 若桑みどり『お姫様とジェンダー』 10/10 -> こともなし 10/11 -> シェイクスピア『コリオレイナス』 10/12 -> こともなし 10/13 -> 名古屋の伯母に会いに行く / 本田由紀『「日本」ってどんな国?』 10/14 -> こともなし 10/15 -> 仲道郁代『ピアニストはおもしろい』 10/16 -> こともなし 10/17 -> 伯母の通夜 10/18 -> 伯母の葬儀 10/19 -> こともなし 10/20 -> 『吉田健一随筆集』 10/21 -> こともなし 10/22 -> こともなし 10/23 -> ジョオン・サースク『消費社会の誕生』 10/24 -> こともなし 10/25 -> こともなし 10/26 -> 奈良家族旅行 10/27 -> こともなし 10/28 -> こともなし 10/29 -> 濱口桂一郎『ジョブ型雇用社会とは何か』 10/30 -> 『山田稔 自選集 II』 / 坪内祐三『アメリカ』 10/31 -> 名古屋の庄内緑地公園駅へ 11月 11/01 -> 青柳いづみこ『ドビュッシー最後の一年』 / 吉田篤弘『つむじ風食堂の夜』 11/02 -> 「劇場版ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア」を観てきた 11/03 -> 小沼純一『武満徹逍遥』 11/04 -> 飛騨古川家族旅行 11/05 -> 渡辺靖『リバタリアニズム』 11/06 -> こともなし 11/07 -> 柳美里『JR上野駅公園口』 11/08 -> 内田樹『私家版・ユダヤ文化論』 11/09 -> こともなし 11/10 -> 『コレクション瀧口修造3』 11/11 -> ウスビ・サコ『アフリカ出身 サコ学長、日本を語る』 11/12 -> 虹 / グレート・リセット 11/13 -> こともなし 11/14 -> 浅田秀樹『三体問題』 11/15 -> 村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』 / 『山田稔 自選集 I』 11/16 -> 伊藤比呂美さんとお経 11/17 -> 明日香壽川『グリーン・ニューディール』 11/18 -> 『フーコー文学講義』 11/19 -> 家族で美濃市の大矢田神社とうだつの町並みへ 11/20 -> こともなし 11/21 -> ポール・ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』 11/22 -> こともなし 11/23 -> こともなし 11/24 -> ツィモン・バルトのピアノを聴く 11/25 -> 山極寿一『京大というジャングルでゴリラ学者が考えたこと』 11/26 -> 國分功一郎&千葉雅也『言語が消滅する前に』 / 高瀬正仁『評伝 岡潔』「星の章」 11/27 -> 伯母の四十九日 11/28 -> 苧ヶ瀬池へ 11/29 -> こともなし 11/30 -> モダンと知性による操作 / コンラッド『ロード・ジム』 / ねじめ正一『荒地の恋』 12月 12/01 -> iOS で Ruby プログラミング 12/02 -> こともなし 12/03 -> 吉増剛造『詩とは何か』 / 辻征夫『俳諧辻詩集』 12/04 -> こともなし 12/05 -> こともなし 12/06 -> Ruby で遊んだ一日 12/07 -> 『コレクション瀧口修造4』 / Bose QuietComfort 35 II 落掌 12/08 -> ベンジャミン・クリッツァー『21世紀の道徳』 12/09 -> こともなし 12/10 -> こともなし 12/11 -> Douk Audio U4 Mini 落掌(USB DAC) 12/12 -> 岡崎武志『ドク・ホリディが暗誦するハムレット』 12/13 -> こともなし 12/14 -> こともなし 12/15 -> 『山田稔 自選集 III』 12/16 -> こともなし 12/17 -> 伊藤比呂美『木霊草霊』 12/18 -> 門間雄介『細野晴臣と彼らの時代』 12/19 -> こともなし 12/20 -> 武満徹『遠い呼び声の彼方へ』 / アイザイア・バーリン『反啓蒙思想』 12/21 -> こともなし 12/22 -> こともなし 12/23 -> 高橋英夫『見えない迷宮』 12/24 -> こともなし 12/25 -> こともなし 12/26 -> 松田道雄『日常を愛する』 12/27 -> こともなし 12/28 -> こともなし 12/29 -> ブレイディみかこさんに驚く 12/30 ->
これを見ても、まあどうということはないな。いちばんインパクトがあったのは、愛知県美術館での「横尾忠則展」であろうか。小さな展覧会としては、一宮市三岸節子記念美術館で催された石本正の生誕100年回顧展が印象に残っている。あ、そうそう、岡崎までわざわざ行った「渡辺省亭―欧米を魅了した花鳥画」展は、忘れちゃいけないよね。
読書数も Ruby で取得してみた。判定上の問題で多少の誤差があるが、こんな感じ。
1月 10冊 2月 8冊 3月 12冊 4月 13冊 5月 12冊 6月 10冊 7月 10冊 8月 17冊 9月 14冊 10月 13冊 11月 19冊 12月 12冊 合計 150冊
昨年から読書量はぐっと落ちた。今年は昨年よりはマシだが、いずれにせよ、最近は「そんなに本を読んでどうするの」という思いも強い。特に、下らない(と自分の思う)本が読めなくなった。わたしにとっていまでは読書は基本的に苦痛であり、その苦痛を忘れさせてくれるような本でないと、つらい。(ま、あんまり「老化」と言うのもイヤミだが、やはり老化だろうな。)だから、読んだ本はどれもそれなりに読ませた筈だが、ひとつだけ挙げれば、みすず書房の『コレクション瀧口修造』を読み始めたことだろうか。これはいまでも継続中である。それから、昨年買った『武満徹著作集』もまだ読み続けている。
アニメは去年から意識的に観始めたが、『ゼロの使い魔』全4期を観たのは今年なんだな。随分と昔の作品で、わたしがこれまで観た中でいちばん下らなく、愛すべきアニメになった。ほんとに下らないから他人には全然勧めないが、ルイズと才人のツンデレ漫才が好きすぎる。
わたしにとってアニメは、自分を壊してくれるものだ。アニメとマンガで自分を壊して、ただでさえ少ないブログ読者を大いに失ったと思う。が、まあそれはよい。今年は自分にとってひとつの出発だった(9/29)。それがあまりにも遅かったにせよ。もう、老年が近づいている。
音楽はどうだろう。何かいうことはあるかな。ピアニスト・辻井伸行君の発見は大きかったかも知れない。それから、音楽本として、村上春樹の『古くて素敵なクラシック・レコードたち』は打ちのめされるほど充実した本だった。
今年のコロナ禍は、ピークだった夏が個人的につらかった。家に閉じ籠もっていて、精神の平衡を保つのがむずかしかったと思う。目を世界に向ければ、気候変動問題を少しだけ勉強して、これが現在の正義たらざるを得ないことを知った。そして、「IT敗戦」に続き、日本の「気候変動問題敗戦」もほぼ確信してしまった。その転落する底は見えない。
社会的には、森元首相の問題発言から、フェミニズムのあれよあれよという爆発的大衆化を実感した。それと同時に、ポリティカル・コレクトネスも一気に蔓延した。