2021年極私的回顧

年末の「今年一年を振り返って」といっても、あまり思うことはないのであるが、まずは一年間のブログタイトルを Ruby で取得してみた。

1月
01/01 -> 男女関係とリスク
01/02 -> 南博&稲葉雅紀『SDGs』
01/03 -> 生を言葉で飾り立てるのを止めよ
01/04 -> こともなし
01/05 -> エピクテトス『人生談義(上)』
01/06 -> こともなし
01/07 -> 小玉武『評伝 開高健』
01/08 -> 末近浩太『中東政治入門』
01/09 -> こともなし
01/10 -> こともなし
01/11 -> こともなし
01/12 -> こともなし
01/13 -> こともなし
01/14 -> 諸行無常について / 多田富雄『春楡の木陰で』
01/15 -> こともなし
01/16 -> こともなし
01/17 -> こともなし
01/18 -> ロベール=ド=クラリ『コンスタンチノープル遠征記』
01/19 -> こともなし
01/20 -> こともなし
01/21 -> 東浩紀『ゲンロン戦記』 / ジョイス『ダブリンの市民』
01/22 -> 中毒化させる技術 / 「倉庫番」ソルバー
01/23 -> こともなし
01/24 -> こともなし
01/25 -> 吉本隆明「最後の親鸞」
01/26 -> こともなし
01/27 -> 物象化した言葉 / 三浦淳史『20世紀の名演奏家』
01/28 -> 青柳いづみこ『音楽で生きていく!』
01/29 -> こともなし
01/30 -> 記憶は「表象の記憶」たること
01/31 -> 甥っ子の勉強を見ることの終わり
2月
02/01 -> いろんなモナド
02/02 -> こともなし
02/03 -> こともなし
02/04 -> 岐阜県美術館で「ロートレックとその時代」展
02/05 -> こともなし
02/06 -> こともなし
02/07 -> 収縮と回転の合一
02/08 -> こともなし
02/09 -> ル・クレジオ『アルマ』
02/10 -> 四つのレイヤーと15通りの組み合わせ
02/11 -> 自然な縮減社会 / 福嶋亮大『らせん状想像力』
02/12 -> 断片化したイメージ
02/13 -> こともなし
02/14 -> 差別と言葉
02/15 -> アンリ・ピレンヌ『ヨーロッパ世界の誕生』
02/16 -> こともなし
02/17 -> こともなし
02/18 -> 何故私はこんなに貧しいのか?(反ニーチェ的に)
02/19 -> 赤坂憲雄『岡本太郎の見た日本』 / 庶民の消滅
02/20 -> こともなし
02/21 -> 記号の多様性と世界の多様性
02/22 -> こともなし
02/23 -> 高橋留美子『犬夜叉』
02/24 -> ジョージ・オーウェル『水晶の精神』
02/25 -> 吉田千亜『孤塁』――双葉郡消防士たちの3・11
02/26 -> こともなし
02/27 -> こともなし
02/28 -> 宮崎雅人『地域衰退』
3月
03/01 -> 赤坂憲雄『岡本太郎という思想』
03/02 -> こともなし
03/03 -> こともなし
03/04 -> 『武満徹著作集1』 / アニメの幼稚とリアル
03/05 -> ジョージ・オーウェル『カタロニア讃歌』
03/06 -> こともなし
03/07 -> こともなし
03/08 -> 『ゼロの使い魔F』
03/09 -> 河合隼雄『平成おとぎ話』
03/10 -> 上野千鶴子『女の子はどう生きるか』 / 自分の中の「死」
03/11 -> こともなし
03/12 -> こともなし
03/13 -> こともなし
03/14 -> こともなし
03/15 -> 片山夏子『ふくしま原発作業員日誌』
03/16 -> ジョージ・オーウェル『ライオンと一角獣』
03/17 -> 家族で多治見市モザイクタイルミュージアムへ
03/18 -> 愛知県美術館で横尾忠則展
03/19 -> こともなし
03/20 -> アニメと幻想、集合的無意識、主体 / 最果タヒ『夜景座生まれ』
03/21 -> こともなし
03/22 -> 原武史『昭和天皇』
03/23 -> こともなし
03/24 -> こともなし
03/25 -> 矢川澄子ベスト・エッセイ『妹たちへ』
03/26 -> こともなし
03/27 -> 「中毒化」させる技術 / 斎藤幸平『人新世の「資本論」』
03/28 -> こともなし
03/29 -> こともなし
03/30 -> こともなし
03/31 -> こともなし
4月
04/01 -> 上間陽子『海をあげる』
04/02 -> こともなし
04/03 -> 江口圭一『十五年戦争小史』
04/04 -> かげはら史帆『ベートーヴェンの愛弟子』
04/05 -> ジャック・デリダ『アーカイヴの病』
04/06 -> 記号と現象
04/07 -> こともなし
04/08 -> こともなし
04/09 -> 生の実存的基盤の破壊とフェミニズム
04/10 -> こともなし
04/11 -> 人生には意味がないという言葉遊びについて
04/12 -> 田中小実昌『バスにのって』
04/13 -> マイケル・フリーデン『リベラリズムとは何か』
04/14 -> 池内紀『モーツァルトとは何か』
04/15 -> 岐阜市歴史博物館の「壬申の乱」展
04/16 -> こともなし
04/17 -> こともなし
04/18 -> こともなし
04/19 -> 平野啓一郎『マチネの終わりに』 / 『ドゥイノの悲歌』
04/20 -> 佐々木敦『ニッポンの音楽』
04/21 -> M ⇔ A あるいは M ∪ A
04/22 -> こともなし
04/23 -> 中沢新一『アースダイバー 神社編』落掌
04/24 -> こともなし
04/25 -> こともなし
04/26 -> こともなし
04/27 -> 映画『ノマドランド』を観る / J.M.シング『アラン島』
04/28 -> 今日の夢について、ひどく個人的な話
04/29 -> こともなし
04/30 -> こともなし
5月
05/01 -> 柴田南雄『王様の耳』
05/02 -> 多田茂治『石原吉郎「昭和」の旅』
05/03 -> 甥っ子が「勉強合宿」に
05/04 -> 勉強合宿二日目
05/05 -> 勉強合宿最終日
05/06 -> こともなし
05/07 -> こともなし
05/08 -> こともなし
05/09 -> 分業と生の全体性 / 吉田秀和『音楽のよろこび』
05/10 -> アル・ゴア『不都合な真実』 / エリアーデ『生と再生』
05/11 -> 大栗博司『探求する精神』
05/12 -> 健常者の「たましいの歪み」
05/13 -> こともなし
05/14 -> 四法界の比喩
05/15 -> 最先端と流行、記号や幻想の暴走 / 河合隼雄『宗教と科学の接点』
05/16 -> こともなし
05/17 -> 『洟をたらした神 吉野せい作品集』
05/18 -> こともなし
05/19 -> こともなし
05/20 -> こともなし
05/21 -> 「俺ガイル」の修学旅行
05/22 -> こともなし
05/23 -> 吉村栄一『YMO 1978-2043』
05/24 -> こともなし
05/25 -> 仮想世界で生き始めているということ、死の隠蔽
05/26 -> 「俺ガイル」3期まで見終えて / ベンジャミン・リベット『マインド・タイム』
05/27 -> こともなし
05/28 -> フィクションの世界で受けた「傷」、物理学と哲学のわかりあえなさについて / オーウェル評論集『鯨の腹のなかで』
05/29 -> 鈴木大拙『東洋的な見方』
05/30 -> ブリテンの「戦争レクイエム」を聴く
05/31 -> こともなし
6月
06/01 -> 種村季弘『東海道寄り道紀行』
06/02 -> 平野啓一郎『自由のこれから』
06/03 -> こともなし
06/04 -> こともなし
06/05 -> 吉村昭『東京の戦争』
06/06 -> SF と「理想的ディストピア」
06/07 -> こともなし
06/08 -> 家族で西濃の三重塔を訪ねる
06/09 -> 四方田犬彦『世界の凋落を見つめて クロニクル2011-2020』
06/10 -> こともなし
06/11 -> 自分を否定することを肯定して生きる
06/12 -> 自分を否定することを肯定して生きる・続
06/13 -> BS1スペシャル「ワタシたちはガイジンじゃない!」
06/14 -> こともなし
06/15 -> ギボン『ローマ帝国衰亡史』第一巻
06/16 -> ギボン『ローマ帝国衰亡史』第二巻
06/17 -> こともなし
06/18 -> こともなし
06/19 -> 種村季弘対談集『異界幻想』
06/20 -> こともなし
06/21 -> キモいって、キモい方が悪いの?
06/22 -> こともなし
06/23 -> 国谷裕子『キャスターという仕事』
06/24 -> ギボン『ローマ帝国衰亡史』第三巻
06/25 -> こともなし
06/26 -> 上野千鶴子『女ぎらい ニッポンのミソジニー』
06/27 -> こともなし
06/28 -> イメージの商品化と深さの陳腐化
06/29 -> こともなし
06/30 -> 出発点ということ
7月
07/01 -> こともなし
07/02 -> 『山岡鉄舟先生正伝 おれの師匠』
07/03 -> 「他者」がいないわたし / 高橋源一郎『「ことば」に殺される前に』
07/04 -> トマス・ペイン『コモン・センス』
07/05 -> 言葉によって沈黙する / 『石原吉郎詩文集』
07/06 -> こともなし
07/07 -> こともなし
07/08 -> こともなし
07/09 -> こともなし
07/10 -> 「渡辺省亭―欧米を魅了した花鳥画」展を観に岡崎へ
07/11 -> こともなし
07/12 -> 種村季弘対談集『天使と怪物』 / オーウェル評論集I『象を撃つ』
07/13 -> ドリアン助川『バカボンのパパと読む「老子」』
07/14 -> こともなし
07/15 -> こともなし
07/16 -> 「制度設計」の時代
07/17 -> こともなし
07/18 -> こともなし
07/19 -> こともなし
07/20 -> こともなし
07/21 -> こともなし
07/22 -> こともなし
07/23 -> こともなし
07/24 -> こともなし
07/25 -> こともなし
07/26 -> こともなし
07/27 -> こともなし
07/28 -> 種村季弘対談集『東京迷宮考』
07/29 -> こともなし
07/30 -> 中沢新一『アースダイバー 神社編』
07/31 -> 山口尚『日本哲学の最前線』
8月
08/01 -> 『ゴヤの手紙(上)』
08/02 -> こともなし
08/03 -> こともなし
08/04 -> 『ゴヤの手紙(下)』
08/05 -> 鈴木大拙『禅の思想』
08/06 -> 肯定の思想 / 大井浩一『大岡信 架橋する詩人』
08/07 -> 石川栄作『人間ベートーヴェン』
08/08 -> こともなし
08/09 -> こともなし
08/10 -> こともなし
08/11 -> 川端康雄『増補 オーウェルのマザー・グース』
08/12 -> 文藝別冊『吉田秀和:孤高不滅の音楽評論家』
08/13 -> こともなし
08/14 -> わたしという未熟者のおっさんは、ついムカついちゃう
08/15 -> こともなし
08/16 -> こともなし
08/17 -> 鈴木大拙『華厳の研究』 / 高橋昌一郎『フォン・ノイマンの哲学』
08/18 -> こともなし
08/19 -> こともなし
08/20 -> 吉川浩満『理不尽な進化』
08/21 -> アンソニー・ギデンズ『モダニティと自己アイデンティティ』
08/22 -> 黒川創『明るい夜』 / セーケイ・ユーリア『バルトーク物語』
08/23 -> こともなし
08/24 -> こともなし
08/25 -> こともなし
08/26 -> こともなし
08/27 -> 関市板取の「モネの池」へ
08/28 -> ジョージ・オーウェル『葉蘭をそよがせよ』
08/29 -> 内田樹『邪悪なものの鎮め方』
08/30 -> 上間陽子『裸足で逃げる』
08/31 -> 川上未映子&村上春樹『みみずくは黄昏に飛びたつ』
9月
09/01 -> こともなし
09/02 -> オリヴィエ・ベラミー『マルタ・アルゲリッチ 子供と魔法』
09/03 -> こともなし
09/04 -> こともなし
09/05 -> 辻井伸行を聴く
09/06 -> こともなし
09/07 -> こともなし
09/08 -> 高橋源一郎『たのしい知識』 / 広中平祐『学問の発見』
09/09 -> 養老孟司&中川恵一『養老先生、病院へ行く』
09/10 -> 菅原潤『京都学派』
09/11 -> こともなし
09/12 -> こともなし
09/13 -> エピクテトス『人生談義(下)』
09/14 -> 息をつく / 種村季弘『詐欺師の勉強 あるいは遊戯精神の綺想』
09/15 -> 石本正の生誕100年回顧展
09/16 -> こともなし
09/17 -> 『ゴールデンタイム』を見る
09/18 -> こともなし
09/19 -> 共感可能性とロジック
09/20 -> ドリアン助川『バカをつらぬくのだ!』
09/21 -> 『武満徹著作集2』
09/22 -> こともなし
09/23 -> 玄侑宗久『日本人の心のかたち』
09/24 -> 村上陽一郎『文化としての科学/技術』
09/25 -> こともなし
09/26 -> こともなし
09/27 -> E.T.A.ホフマン『ブランビラ王女』
09/28 -> 柴崎友香『主題歌』
09/29 -> こともなし
09/30 -> こともなし
10月
10/01 -> 芝健介『ヒトラー』
10/02 -> 坂口恭平『徘徊タクシー』
10/03 -> 明恵さんの「あるべきようわ」 / ジョージ・オーウェル『空気をもとめて』
10/04 -> ウンベルト・エーコ『歴史が後ずさりするとき』
10/05 -> 家族で甘南美寺へ
10/06 -> 岐阜県美術館の「ミレーから印象派への流れ」展
10/07 -> こともなし
10/08 -> こともなし
10/09 -> 若桑みどり『お姫様とジェンダー』
10/10 -> こともなし
10/11 -> シェイクスピア『コリオレイナス』
10/12 -> こともなし
10/13 -> 名古屋の伯母に会いに行く / 本田由紀『「日本」ってどんな国?』
10/14 -> こともなし
10/15 -> 仲道郁代『ピアニストはおもしろい』
10/16 -> こともなし
10/17 -> 伯母の通夜
10/18 -> 伯母の葬儀
10/19 -> こともなし
10/20 -> 『吉田健一随筆集』
10/21 -> こともなし
10/22 -> こともなし
10/23 -> ジョオン・サースク『消費社会の誕生』
10/24 -> こともなし
10/25 -> こともなし
10/26 -> 奈良家族旅行
10/27 -> こともなし
10/28 -> こともなし
10/29 -> 濱口桂一郎『ジョブ型雇用社会とは何か』
10/30 -> 『山田稔 自選集 II』 / 坪内祐三『アメリカ』
10/31 -> 名古屋の庄内緑地公園駅へ
11月
11/01 -> 青柳いづみこ『ドビュッシー最後の一年』 / 吉田篤弘『つむじ風食堂の夜』
11/02 -> 「劇場版ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア」を観てきた
11/03 -> 小沼純一『武満徹逍遥』
11/04 -> 飛騨古川家族旅行
11/05 -> 渡辺靖『リバタリアニズム』
11/06 -> こともなし
11/07 -> 柳美里『JR上野駅公園口』
11/08 -> 内田樹『私家版・ユダヤ文化論』
11/09 -> こともなし
11/10 -> 『コレクション瀧口修造3』
11/11 -> ウスビ・サコ『アフリカ出身 サコ学長、日本を語る』
11/12 -> 虹 / グレート・リセット
11/13 -> こともなし
11/14 -> 浅田秀樹『三体問題』
11/15 -> 村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』 / 『山田稔 自選集 I』
11/16 -> 伊藤比呂美さんとお経
11/17 -> 明日香壽川『グリーン・ニューディール』
11/18 -> 『フーコー文学講義』
11/19 -> 家族で美濃市の大矢田神社とうだつの町並みへ
11/20 -> こともなし
11/21 -> ポール・ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』
11/22 -> こともなし
11/23 -> こともなし
11/24 -> ツィモン・バルトのピアノを聴く
11/25 -> 山極寿一『京大というジャングルでゴリラ学者が考えたこと』
11/26 -> 國分功一郎&千葉雅也『言語が消滅する前に』 / 高瀬正仁『評伝 岡潔』「星の章」
11/27 -> 伯母の四十九日
11/28 -> 苧ヶ瀬池へ
11/29 -> こともなし
11/30 -> モダンと知性による操作 / コンラッド『ロード・ジム』 / ねじめ正一『荒地の恋』
12月
12/01 -> iOS で Ruby プログラミング
12/02 -> こともなし
12/03 -> 吉増剛造『詩とは何か』 / 辻征夫『俳諧辻詩集』
12/04 -> こともなし
12/05 -> こともなし
12/06 -> Ruby で遊んだ一日
12/07 -> 『コレクション瀧口修造4』 / Bose QuietComfort 35 II 落掌
12/08 -> ベンジャミン・クリッツァー『21世紀の道徳』
12/09 -> こともなし
12/10 -> こともなし
12/11 -> Douk Audio U4 Mini 落掌(USB DAC)
12/12 -> 岡崎武志『ドク・ホリディが暗誦するハムレット』
12/13 -> こともなし
12/14 -> こともなし
12/15 -> 『山田稔 自選集 III』
12/16 -> こともなし
12/17 -> 伊藤比呂美『木霊草霊』
12/18 -> 門間雄介『細野晴臣と彼らの時代』
12/19 -> こともなし
12/20 -> 武満徹『遠い呼び声の彼方へ』 / アイザイア・バーリン『反啓蒙思想』
12/21 -> こともなし
12/22 -> こともなし
12/23 -> 高橋英夫『見えない迷宮』
12/24 -> こともなし
12/25 -> こともなし
12/26 -> 松田道雄『日常を愛する』
12/27 -> こともなし
12/28 -> こともなし
12/29 -> ブレイディみかこさんに驚く
12/30 -> 

これを見ても、まあどうということはないな。いちばんインパクトがあったのは、愛知県美術館での「横尾忠則展」であろうか。小さな展覧会としては、一宮市三岸節子記念美術館で催された石本正の生誕100年回顧展が印象に残っている。あ、そうそう、岡崎までわざわざ行った「渡辺省亭―欧米を魅了した花鳥画」展は、忘れちゃいけないよね。


読書数も Ruby で取得してみた。判定上の問題で多少の誤差があるが、こんな感じ。

 1月  10冊
 2月   8冊
 3月  12冊
 4月  13冊
 5月  12冊
 6月  10冊
 7月  10冊
 8月  17冊
 9月  14冊
10月  13冊
11月  19冊
12月  12冊

合計 150冊

昨年から読書量はぐっと落ちた。今年は昨年よりはマシだが、いずれにせよ、最近は「そんなに本を読んでどうするの」という思いも強い。特に、下らない(と自分の思う)本が読めなくなった。わたしにとっていまでは読書は基本的に苦痛であり、その苦痛を忘れさせてくれるような本でないと、つらい。(ま、あんまり「老化」と言うのもイヤミだが、やはり老化だろうな。)だから、読んだ本はどれもそれなりに読ませた筈だが、ひとつだけ挙げれば、みすず書房の『コレクション瀧口修造』を読み始めたことだろうか。これはいまでも継続中である。それから、昨年買った『武満徹著作集』もまだ読み続けている。


アニメは去年から意識的に観始めたが、『ゼロの使い魔』全4期を観たのは今年なんだな。随分と昔の作品で、わたしがこれまで観た中でいちばん下らなく、愛すべきアニメになった。ほんとに下らないから他人には全然勧めないが、ルイズと才人のツンデレ漫才が好きすぎる。
 わたしにとってアニメは、自分を壊してくれるものだ。アニメとマンガで自分を壊して、ただでさえ少ないブログ読者を大いに失ったと思う。が、まあそれはよい。今年は自分にとってひとつの出発だった(9/29)。それがあまりにも遅かったにせよ。もう、老年が近づいている。


音楽はどうだろう。何かいうことはあるかな。ピアニスト・辻井伸行君の発見は大きかったかも知れない。それから、音楽本として、村上春樹の『古くて素敵なクラシック・レコードたち』は打ちのめされるほど充実した本だった。


今年のコロナ禍は、ピークだった夏が個人的につらかった。家に閉じ籠もっていて、精神の平衡を保つのがむずかしかったと思う。目を世界に向ければ、気候変動問題を少しだけ勉強して、これが現在の正義たらざるを得ないことを知った。そして、「IT敗戦」に続き、日本の「気候変動問題敗戦」もほぼ確信してしまった。その転落する底は見えない。
 社会的には、森元首相の問題発言から、フェミニズムのあれよあれよという爆発的大衆化を実感した。それと同時に、ポリティカル・コレクトネスも一気に蔓延した。


2021.11.10.

2021.5.23.