こともなし

晴。
蝉しぐれがすごい。

小さなマンダラ的十字。

スーパー。

長時間、昼寝。寝てばかりいるのもさすがに気が引ける。


昼から珈琲工房ひぐち北一色店。車外は38℃で、酷暑だな。川端康雄さんのオーウェル本の続き。第三章の「郷愁と抵抗」を読む。オーウェルの『空気をもとめて』という小説は読んだことがないが、県図書館の閉架に架蔵されているようだ。過去のアルカディアへのノスタルジア、か。それが「暗い現実への抵抗」になっているという小説だと、川端さんは読んでいるようである。この小説は現実逃避的であると低く評価されることが多いらしいが、川端さんはそれに反対する。オーウェルという人は一見クソマジメに見えるが、じつはそうでもないということは、わたしが川端さんの記述に見出すものである。現実逃避的なノスタルジアの間にも、意外とユーモア(わたしの嫌いな言葉だ。この言葉は乱用されすぎて現在死んでいる)があるし、希望がなさそうな中でも、最終的な諦めはない。オーウェルは、絶望にあっても人間を信じていたところがあるように思われる。

 
中沢さんの『アースダイバー 神社編』の続きを読む。わたしの「筋の悪さ」をつくづく感じるな。まあ、部屋でごろごろしているだけでは無理ですよ。

夜。
NML で音楽を聴く。■ウェーベルンの五つの小品 op.10、交響曲 op.21、「眼の光」 op.26、三つの管弦楽歌曲、カンタータ第一番 op.29、管弦楽のための変奏曲 op.30、カンタータ第二番 op.31 で、指揮はピエール・ブーレーズベルリン・フィルハーモニー管弦楽団NML)。

Webern: Symphony Op 21

Webern: Symphony Op 21

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