『洟をたらした神 吉野せい作品集』

雨。

昨晩はアニメの「俺ガイル」(『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』)を見ていたのだが、それへの対応で午前中を潰してしまった。何というか、これ、エンタメじゃないね。最初、主人公の自意識過剰で卑屈なモノローグに強烈に違和感があって、1話で見やめようかと思った。スクールカーストの最底辺、彼女も友達もおらず、自分のダメさ加減だけは強烈に確信している。卑屈の極みで、はっきりいって「キモい」。よくこんな陰キャを主人公にしたなという感じで、見ていて悲しくなってきた。とりあえず続きを見ようと思う。

昼。
NHK+で、NHKスペシャル「ビジョンハッカー 〜 世界をアップデートする若者たち」を見る。かしこく、希望をもち、戦う勇気があるすばらしい若者たちがいるという番組。インターネット、連帯、世界を変える新しいシステムの構築。わたしの心は暗いままだったが、何故なのだろう。
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珈琲工房ひぐち北一色店。『洟をたらした神 吉野せい作品集』を読む。

オカタケさんのブログ。「愛する者を失った人、紛争地域で爆撃にさらされている人たちに比べたら、自分の苦しみなど、小さく、単純なものだといつも言い聞かせている。」この気持ち、本当にわかる。わたしなど、恵まれすぎているくらいだと思う。

図書館から借りてきた、『洟をたらした神 吉野せい作品集』読了。やはり読んでよかった。

洟をたらした神―吉野せい作品集

洟をたらした神―吉野せい作品集

 
夜。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』最終話まで見る。
比企谷(ひきがや)、雪乃には奥の部分でやさしいけれど、自分を大事にしなさすぎでしょう。これはアニメだからいいけれど、実際だったらメンタルを病んでもおかしくないくらい危険なことをしていると思う。ふつうの女の子だったら、その歪んだやさしさは理解できないような気がする。結局雪乃も(ひとり)ぼっちの変人で、比企谷を認めているようなので、それで比企谷はじつはぼっちでなくなり、救われているのかも知れないが。
 しかしこれ、ラブコメとして楽しめる人は、どういうもんかね。ほとんど鬱アニメとしか思えないんですけれど。まあ、由比ヶ浜がいるからラブコメ成分が保たれているので、比企谷と雪乃ふたりだけだったら空中分解だな。由比ヶ浜が比企谷に好意をもっている理由はわたしにはほとんどわからない。比企谷、性格悪すぎるというか、ちょっと卑屈すぎるし。ただ、屈折したやさしさはあるので、そこかなあ。比企谷、こんなよき理解者がいて、よかったな。正直言って、なんで由比ヶ浜が選ばれないのか、わからないし、ちょっとかわいそう。
 さて、驚くべきは、原作は高く評価されているし、アニメも3期まで作られたほどの人気作ということである。それが不思議で、かなり我慢して見たところがある。でも、どうしてこれほどの人気作なのか、おっさんにはついにわかりませんでした。とにかく、比企谷の自意識過剰で歪んだモノローグは忍耐力が試される感じ。いまって、こういうのがふつうなの? まあ、2期も見てみるかなあ…。