晴。
調子よくなし。何にもしたくないな。
ごろごろ。
いい天気。畑にいると暑い。
金柑を食う。まだ食べられるな。なぜか北側に生っている方がおいしい。
苺を収穫していたら手にあまい匂いが。カラスより先に採らないとね。
『洟をたらした神 吉野せい作品集』を読み始める。老母が感動したといって廻してくれた本。確かによいが、わたしの心はもう人工的な物語にとことん汚染されてしまっているなということを痛感する。あるいは、わたしに感受性がないか。
- 作者:吉野 せい
- 発売日: 1975/04/01
- メディア: 単行本
老父の誕生日であり、スシローの寿司のセットを買ってきて夕食。皆でおいしくいただく。せっかくなので、身分不相応な高級黒糖焼酎をちびちびやりながら、談笑する。
図書館から借りてきた、アル・ゴア『不都合な真実』にざっと目を通す。あまりにも有名な本。
ネット検索すると、「この本の主張は科学的にまちがっている」というサイトがたくさんヒットするのには驚かされる。しかし、わたしの見たところでは、枝葉末節な批判がほとんどではないか。本書の中核的な主張は、地球全体で二酸化炭素の排出量が継続して増大していること、そしてその温室効果により、地球の平均気温が急激に上昇しつつあるということである。現時点で、この根本的な主張を科学的に反駁したものはないように見える、わたしの浅いネット検索によってだけれども。むしろ、本書の出版から十年以上が経過し、事態はさらに深刻になっていると捉えるのがふつうの(?)見方ではないか。高度資本主義的消費は、当時よりいまの方がさらに進んでいるように思われる。SDGs ですらあまりにも生ぬるいという声すら、聞かれるようになってきている。
なお、コロナ禍によって、二酸化炭素の世界的排出量は2020年は7%の減少という。これでも地球温暖化を防ぐには不十分な数値との評価もあり、コロナ禍でこれほどまでに経済が冷え込んでもそうなのだから、二酸化炭素の排出削減というのは本当にむずかしい。これからも、これくらいの(世界経済に対する)ブレーキは、必要だということだ。もちろん、経済に「ブレーキ」をかけずに温室効果ガスの充分な削減ができればよいのだが、果たしてうまくいくだろうか。『不都合な真実』から十年以上が経ち、画期的な手法や技術はいまのところどうやら誕生しなかったようでもあるが。
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エリアーデ『生と再生』読了。
- 作者:ミルチャ・エリアーデ
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
『石原吉郎詩文集』を読み始める。
- 作者:石原 吉郎
- 発売日: 2005/06/11
- メディア: 文庫