宮崎雅人『地域衰退』

日曜日。曇。

スーパー。
ずっとごろごろ。

ひさしぶりにカルコス。前に行ってから一箇月以上経っているな。
ぽつぽつ何冊か買う。かつてなら買っていたであろう本に手が伸びなくなったな。


宮崎雅人『地域衰退』読了。地方の衰退については昔から云われてきた。わたしは何十年もそうした本をぽつぽつ読んできたが、地方の衰退は改善されることがなく、時代が下るごとに記述は深刻になっている。本書が希望をまったく示していないわけではないが、希望はほとんどないといってよいだろう。最近では、若い優秀な人たちが、地方は放棄し、都会に人口を集中すべきだと言うことが多くなった。経済合理的にはそうなるべきなのかも知れない。しかし、それは大切なことを何か捨てている気がする。現実問題として、地方を放棄して荒れ果てるままにしておくことがはたして可能なのか? まあ、わたしは経済合理的云々よりも、ここがわたしの故郷なのだという、おセンチな感情を個人的には強調したい。まったく、経済合理的でないことはわかっているが。

地域衰退 (岩波新書 新赤版 1864)

地域衰退 (岩波新書 新赤版 1864)

しかし、国も誤った認識の下、ひどい政策を採ってきたものである。じつのところは、真剣にやる気がないのだ。本書では、「規模の経済」が地方にはうまく当て嵌まらないことが示してある。いくら市町村合併しても、いくら大規模農業・林業を進めても、うまくいかないものはいかないのである。

夜。
ゼロの使い魔 三美姫の輪舞』第9話まで見る。