晴。
NML で音楽を聴く。■バッハのブランデンブルク協奏曲第一番 BWV1046 で、指揮はベンジャミン・ブリテン、 イギリス室内管弦楽団(NML)。いまは古楽器で演奏することが当り前になったバッハ。そのシャープな演奏様式に比べたらこのブリテンの録音はふつうで、古くさいものだが、わたしは好きだ。ブリテンは作曲家としてはもちろんだが、ピアニスト、指揮者としても一流だった。
- アーティスト:Britten, B.
- 発売日: 2013/10/22
- メディア: CD
■ブラームスの弦楽四重奏曲第三番 op.67 で、演奏はヴェーグ四重奏団(NML、MP3 DL)。よい。■ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第四番 op.18-4 で、演奏はヴェーグ四重奏団(NML)。ブラームスとはだいぶちがうなとは思ったが、現代のシャープでクリアなカルテットからしたら、じつにのんびりした、おおらかな演奏なのは同じだ。現代ならもっとアグレッシブにやるのがふつうだろう。しかし、たんに古くさいだけのものではないのをわたしは感じる。わたしの持っていない感受性がたっぷりあるのだ。まったく、こんなカルテットがあったとは。
Beethoven: Quatuor Vegh, Complete String Quartets
- アーティスト:Beethoven, L.V.
- 発売日: 2013/11/11
- メディア: CD
関川夏央「人間晩年図巻」更新。今回は吉村昭、網野善彦。共に深く感銘する。網野さんはかつてよく読んだ。吉村昭さんはさほど読んでいないので、積ん読になっているものが幾つかあるから、そのうち読んでみたくなった。しかし、いつも思うことであるが、関川夏央という人は大変な実力者であるな。読ませる。
肉屋。風花飛ぶ。風が強く冷たい。
珈琲工房ひぐち北一色店。引き続きオーウェルのエッセイ集を読む。「ほとんどの人間が自分の生活を相当楽しんではいるが、しかし差引勘定をすれば、人生は苦しみである。そう思わないのは、よほど若い人間か、よほど馬鹿な人間である。」(p.193)「これらの[シェイクスピアの]劇はすべて、人生は悲哀に満ちてはいるが、なお生きるに値する、また人間は気高い動物なのだという――これはトルストイが老年には持てなくなっていた信念なのだが――人間主義(ヒューマニズム)の前提から出発している。」(p.192)オーウェルはわたしには驚くべき人だ。人生は苦痛だが、生きるに値するということは、ほとんど当り前なことなのに、なかなか言えない。けれども庶民はこう考えるものだと、オーウェルは見做している。その意味で、オーウェルはふつうの、まともな人だった。たくさん本を読んだりすると、何故かここから離れてしまうのがオチなのだが、オーウェルはそうではなかった。
- 作者:ジョージ オーウェル
- 発売日: 1995/06/01
- メディア: 文庫
田島列島『水は海に向かって流れる』最終巻を読む。
- 作者:田島 列島
- 発売日: 2020/09/09
- メディア: コミック
『犬夜叉』第35巻まで読む。
- 作者:高橋 留美子
- 発売日: 2004/02/18
- メディア: コミック
夜。
「ゼロの使い魔」第二話まで見る。