こともなし

曇。時雨れる。
寝不足。

スーパー。

Ractor の Enumerable 化?(Ruby) - Camera Obscura
昨晩からちょっと実験的なことをしている。あまり意味はないかも知れない。

夕方、少し寝てしまう。

夜。
読みさしのつまらない本を措いて、多田富雄『春楡の木陰で』を読み始める。エッセイ集。元本は2009年の出版で、多田先生が亡くなる前年のことである。もちろん先生の脳梗塞以後で、本書には病気の話もあるが、何といっても冒頭に三篇集められた、若い頃のアメリカ留学時の回想記が感動的だ。まるであざやかな短篇小説のようである。この方の情感は深いな。若いときアメリカの下層民(といったら叱られるだろうか)と親しく接して、浅からぬ交わりをいくらも結んでおられるのにはびっくりする。そういう人たちも、先生の情感の深さがわかるのだな。凡庸なエリートには無理なことである。多田先生は世界的な免疫学者であるだけでなく、小林秀雄を読み抜いた人であり、わたしは何となくの親しみを感じずにはいない。石牟礼さんも、多田先生には心を開いておられたな。そんなことが思われる。