晴。
昨晩はネットを見てから寝たのだが、ちょっと林達夫が戦時中の日本を「一大癲狂院」(歴史の暮方「序」)に擬えたことが思い出されるような有り様になっている。ま、そのような語はいまでは差別用語に当たるのかも知れないが、とにかくいまの日本の「健常者」たちのキチガイぶりを見ていると、名もない庶民から知識人に至るまで、どうかしていると思わざるを得ない。イデオロギーというものが滅び去った現在でも、人間がかほどに党派性をもち、お互いに罵り合っているのを見ると、深い印象を受ける。書物というものもそうだが、SNS もどこか人をおかしくさせてしまうところがあるらしい。
SNS を見ていると、最初は党派性など関係ないように振る舞っていた人物が、否応なく党派的な振る舞いをするように変わっていく様子が手に取るようにわかる。もっとも、党派性そのものがすべて問題というわけではなく、いちばんの問題は、党派性がその人の発言を(無意識のうちに)縛ることにあるだろう。誰も、自分が「信用」した人間を「裏切る」ような振る舞いはしたくないものだからだ。そして、いったん「信用」した人間のことは、どうしても「信用」しつづけてしまう。それは人間としてふつうの感情であるだけに、むずかしい。
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午前中、皮膚科。
帰りに餅信に寄って贈り物用の詰め合わせを買う。家族のためにはよくばり大福三つ。
昼寝。
NML で音楽を聴く。■モーツァルトの弦楽四重奏曲第十九番 K.465 で、演奏はシネ・ノミネ四重奏団(NML、CD)。■バッハのヴァイオリン協奏曲 ホ長調 BWV1042 で、ヴァイオリンはアルテュール・グリュミオー、指揮はエドモン・ド・シュトウツ、チューリッヒ室内管弦楽団(NML)。
Arthur Grumiaux - Bach Concerto in E Major
- アーティスト:Arthur Grumiaux
- 発売日: 2011/03/04
- メディア: CD
早寝。