蜂飼耳『転身』

雨。

NML で音楽を聴く。■バッハのヴァイオリン・ソナタ第三番 BWV1016 で、ヴァイオリンはヘンリク・シェリングチェンバロはヘルムート・ヴァルヒャ(NMLCD)。■シューベルトの「恋人はそばに」、「若い尼僧」、「シルヴィアに」、「水の上で歌う」、「花咲きすみれ(花大根)」、「ミューズの息子」で、ソプラノはエリーザベト・シュヴァルツコップ、ピアノはエトヴィン・フィッシャー(NMLMP3 DL)。■ハイドン弦楽四重奏曲第四十一番 Hob.III:49 で、演奏はハンソン四重奏団(NML)。

 
昼から県営プール。

ある本をぱらぱら繰っていたら、「いっぱい」が「おっぱい」に見えた。疲れているのかな?


図書館から借りてきた、蜂飼耳『転身』読了。詩人による、わたしにはよくわからない小説。いきあたりばったりに書かれているようにも思えるが、実際のところは知らない。メルヘンチックというのか、幻想小説風というのか、とにかく主人公の女性はただただ状況に流されていって、しかもよくわからない誰かが必ずあらわれ、主人公と何らかの関係を結び、よくもわからず消えてゆく。と思えば、再会したりもするが、それもいきあたりばったりのようだ。状況は、ただ思わせぶりにほのめかされるだけであり、それも特に意味があるとは思えない。マリモがゆるやかに全体を統合しているが、それも特に意味はないようだ。文章はやわらかく透明で、そこが詩人の小説だという気がする。ちょっと、多和田葉子さんを思わせる気もするが、多和田さんの一種の毒はここにはない。マリモだから、舞台が北海道というのだけは確かであり、一部の登場人物はアイヌっぽさがほのめかされるが、しかしそれも祖先が動物だとか、なんとなくというだけである。それから、全体に極ほのかなエロティシズムがある。

転身

転身

全体的に希薄で、ふわふわ浮いているような感じがする。重力が少し小さい世界とでもいうか。

吉田篤弘のある小説を読み始めたのだが、文章が頭に入ってこないし眠くなってくるので挫折。

魔法少女まどか☆マギカ」第2話を観る。
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