晴。
朝から蝉時雨がやかましいくらい。
NML で音楽を聴く。■シューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集」 op.6 で、ピアノはフィリッポ・ガンバ(NML)。ライブ録音。この曲は名曲なのだが、効果的な演奏がむずかしい曲でもある。これはかなり崩した演奏で、自分は何にせよ崩した演奏というものはあまり好きではないのだが、許容範囲というところか。あざやかで感心するところもあるし、全然もの足りないところもある。もともとオリジナルにない音符を付け加えたのは、どうかな。
Schumann: Humoreske, Op. 20 & Davidsbündlertänze, Op. 6
- アーティスト: Filippo Gamba
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 2015/04/07
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Beethoven: The Nine Symphonies, Vol. 2
- アーティスト: ルネ・レイボヴィッツ
- 出版社/メーカー: Naxos Classical Archives
- 発売日: 2012/04/01
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長いこと昼寝。
加藤典洋さんの評論集を読んでいたが、結局本書は自分には読めないことがわかった。「ゆるやかな速度」という表題作で、あだち充のマンガ『タッチ』や『みゆき』が語られる。そこで、『タッチ』の南はどうして和也ではなく達也に惹かれるのか、とかいうことが例えば論じられているのだが、わたしはこういう文章が恥ずかしくて読めないのである。これは、別に加藤さんに限らず、若い人たちがマンガやアニメに関してもっともらしく語るのでも同じで、ほとんど読めない。マンガ論で読めるのは、関川夏央や本書にも少し引かれている大塚英志くらいだ。それは、わたしがマンガやアニメを軽んじているからだろうか? 自分のことについてはよくわからないのだが、わたしは既にものごころ付く頃からマンガやアニメの中で育ってきた世代であり、人並みにそれらを消費してきたのであり(例えば『タッチ』も『みゆき』もふつうに読んだ)、決して自分では軽んじている感覚はない。ただ、それらについて「恥ずかしくてマジメに語れない」あるいは「マジメに語っているものが恥ずかしくて読めない」というのは事実だ。だから、本書はその時点でまともに読めなくなってしまった。あとは、「ルサンチマンと虚構」で、村上春樹を dis っている蓮實重彦に反論してみせたり、やってるなと思うが、パラパラ頁を繰ったくらいである。
まあ、わたしが古くさい人間だからということでもあろう。加藤さんや鶴見俊輔さんは、マンガが語れるほど精神年齢が若いのかも知れない。わたしは自分を恥ずかしく思う。
- 作者: 加藤典洋
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1990/11
- メディア: 単行本
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石牟礼道子さんの自伝を読み始める。心動かされるような本をひさしぶりに読む感じ。我々は遠いところまで来てしまったのだなとつくづく思う。どこで間違ってしまったのだろう。いや、どこでも間違っていなくて、これは必然だったのかも知れない。いずれにせよ、回転する歯車を逆転するのはもうムリな気がする。
入浴前に部屋掃除。さっぱりした。
クリストファー・R・ブラウニングを読む。
散歩できるくらい早く涼しくなってほしいな。
■シューベルトの「白鳥の歌」 D957 で、バリトンはディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、ピアノはアルフレッド・ブレンデル(NML)。
- アーティスト: フィッシャー=ディースカウ(デートリッヒ),シューベルト,ブレンデル(アルフレッド)
- 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1990/07/25
- メディア: CD
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