山田康弘『縄文時代の歴史』

日曜日。昧爽起床。

NML で音楽を聴く。■モーツァルトのフルート協奏曲第二番 K.314 で、フルートはアンドレア・グリミネッリ、指揮はロジャー・ノリントン、カメラータ・ザルツブルクNMLCD)。ふつうによいな。■ショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタ op.134 で、ヴァイオリンはレヴォン・アンバルツミャン、ピアノはアナトーリ・シェルジャコフ(NML)。初めて聴く曲な気がする。というか、こんな曲があったのか。どうしてこれほどのものを知らなかったのだろうな。たまたまかな。

Violin Sonata Op 134 Viola Sonata Op 147

Violin Sonata Op 134 Viola Sonata Op 147

■バッハのトリオ・ソナタ第一番 BWV525 で、オルガンはベンヤミン・リゲッティ(NML)。
J. S. Bach: Triosonaten

J. S. Bach: Triosonaten

コルンゴルトの「から騒ぎ」からの四つの小品 op.11、他で、ヴァイオリンはデトレフ・ハーン、ピアノはアンドリュー・ボール(NMLMP3 DL)。

雨。昼寝。

シューマンの「子供の情景」 op.15 で、ピアノはレオン・マッコウリー(NML)。

Piano Music

Piano Music

ヒンデミットの「弦楽と金管のための協奏音楽」 op.50 で、指揮はヘルベルト・ブロムシュテットサンフランシスコ交響楽団NML)。
Hindemith;Nobilissima Visio

Hindemith;Nobilissima Visio

 

山田康弘『縄文時代の歴史』読了。講談社現代新書で日本の通史を試みるらしい。その第一冊目。知らないことの方が多かったな。なかなかおもしろかった。興味深かったところを一二。まず、縄文人のいた地域は現在の日本にほぼ一致するらしい。これは不思議な偶然。もともと日本に入ってきたのは、北から南下してきたグループと南から北上していったグループに大別されるという。DNA で見ると縄文人はその内部ではほぼまとまった一つの集団であり、また対外的には孤立していてアジアの他の人たちとは似ていないという。つまり、なぜかいまの日本の領域の中で混血を繰り返したということ。そして各時代を通じて人口は東日本に集中していて、西日本の人口は圧倒的に少なかったという。それから、ちょっとしたことだが、既に犬を飼っていて(それはよく知られていると思う)、しかもとても大切にしていたようで、犬を埋葬した例がいくつもあるという。たぶん、狩猟のパートナーだったと考えられている。世界的にも、新石器人が犬をわざわざ埋葬した例は非常にめずらしいらしい。また、既に生きることとは関係がない、まあいわば「ヒマ」なことをやっていたようで、非常に硬いヒスイに穴を開けるなど加工したり、なんの生産性もない漆でわざわざ装飾したり。漆を扱うのには高度な技術と大変な手間がかかるので、専門家がいたのではないかと推測されている。あと、交易のネットワークがあって、産物が遠隔地まで流通している。海岸近くの集落が貝から大量に保存食をこしらえて、内陸地と交易する分業制のようなことが行われていたり。等々。

縄文時代の歴史 (講談社現代新書)

縄文時代の歴史 (講談社現代新書)