福永陽一郎『続 私のレコード棚から 世界のピアニストたち』

晴。
寝坊。

睡眠の後始末。

昼からミスタードーナツ イオンモール各務原ショップ。ブレンドコーヒー270円。あと、家族の分のドーナツを買う。
福永陽一郎という人の『続 私のレコード棚から 世界のピアニストたち』という本を読む。福永陽一郎(1926-1990)という人はまったく知らないが、Wikipedia に項目が立っている。本書を読んでもわかるが、もともとはピアニストであったけれども、一般には指揮者と音楽評論家として知られていた方のようだ。特に音楽評論家としては著名だったようで、「レコード芸術」誌の新譜評などもやっておられたようであるから、もしかしたらかつてわたしは知らずに著者の評を読んでいたのかも知れない。本書を読むと著者の出発点はコルトーであったようで、冒頭で熱烈に絶賛されており、なるほどそういう方なのだなとわかる。ポリーニとグールドから出発したわたしにはコルトーはほとんど何の意味もないピアニストで、著者が聞いたら軽蔑されるところであろう。文章は、自分には特に大したものとは思えず、素人に毛が生えたようなものに見える(何様!)。批評はかなり辛口で、バックハウスに筆誅が加えられていたり(笑)であるが、音楽家であったわりには文学的な印象批評であり、それも素人くさい感じである(またしても、何様!)。本書は最後まで読んでもおそらくわたしには無意味だろうが、しかし、こういう本を読むというのも悪くない。一時代を偲ぶよすがにはなるだろう。著者はあるいは忘れられるだろうし、わたしなどはまた何も残すことはない。そういうものなのではないだろうか。

しかし、わたしはよくもこんな身の程を知らぬ、失礼なことが書けるものだ。業だなあ。福永氏を検索してみると、合唱指揮者として尊敬されていたことがわかる。合唱の CD がたくさん出ているから、そのうち何か聴いてみようかな。

図書館から借りてきた、福永陽一郎『続 私のレコード棚から 世界のピアニストたち』読了。なかなかおもしろい本だった。上では相当にひどいことを書いていて、だからひどい本と思われるかも知れないが、全然そんなことはないと付記しておこう。ただし、わたしには「認識論的切断」以前の本だというだけのことである。宇野功芳さんがお好きな方は、読んでみられるとよいだろう。きっと参考になると思う。ちなみに、わたしは宇野功芳さんはまったく理解できない。そういうわたしは、音楽というものがわかっていないと思われても別にかまわないことである。というか、実際わかっていないのであろう。

私のレコード棚から (続)

私のレコード棚から (続)

 
NML で音楽を聴く。■ブーレーズの「十二のノタシオン」、「天体暦の1ページ」で、ピアノはアレクサンダー・ソアレスNMLMP3 DL)。■シューマンのピアノ・ソナタ第一番 op.11 で、ピアノは横山幸雄NML)。シューマンには三曲のピアノ・ソナタがあるが、自分はこれがいちばん好きなのかなとこの演奏を聴いて思う。横山幸雄は初めて聴くが、日本人ピアニストの中では著名な存在、第一人者といってよいであろう。この演奏を聴く限り多少凡庸に聴こえるが(何様)、自分にはこれで充分である。
プレイズ・シューマン2014

プレイズ・シューマン2014

■ペーター・ルジツカ(1948-)の弦楽四重奏曲第三番「消失の彼方へ」で、演奏はアルディッティ弦楽四重奏団NML)。これはカッコいい曲だ。いかにも ECM っぽい感じ。ただし、現代音楽を聴き慣れていない方にはおすすめするのを躊躇するところでもあるが。逆に、現代音楽をふつうに聴かれる方には、ほお、こんなアプローチがあったのかと思われること請け合いである。演奏もアルディッティQ であるから、安心して聴けるし。ただこれ、音量をどうするかは自分は迷った。なかなか決めにくい。
String Quartets

String Quartets

 
安倍首相がトランプ米大統領ノーベル平和賞に推挙したというが、虫唾が走るし反吐が出る。おべっか使いもいい加減にしろと言いたくなる。恥ずかしい。それともフェイクニュースなの?
野党はいつまでも「アベノミクス失敗」とか下らないことを言っていないで、きちんと勉強して、真剣に政権交代できるようにしろというのだ。与党も野党も官僚も国民(わたしも含む)も絶望的である。