日曜日。晴。今朝は氷点下だったらしい。
NML で音楽を聴く。■バッハのヴァイオリン・ソナタ第三番 BWV1016 で、ヴァイオリンはアレクサンドル・ブリラ、チェンバロはマリア・バナシキヴィッチ=ブリラ(NML、CD)。■ボロディンの「小組曲」、他で、ピアノはクリスチャン・イーレ・ハドラン(NML、CD)。■シューマンの「謝肉祭」 op.9 で、ピアノはホルヘ・ボレット(NML)。さすがはボレット。すばらしい。
■ディーリアスのチェロ・ソナタで、チェロはジュリアン・ロイド・ウェバー、ピアノはベンクト・フォシュベリ(NML)。
Complete Music for Cello & Piano
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昨日は今年聴いた音楽のまとめを書いたので、今日は今年読んだ本についてまとめようと過去のエントリを見ていたが、あまり書きたい気がしない。どうせ書いても誰も見ないし、とか、それに、今年は本を読まなかった。印象に残った本がほとんどない。完全に老化であろう。それでもまあ、ちょっとだけ書いてみる。
- 作者: 伊藤比呂美
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- 作者: 石牟礼道子
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- 作者: 原民喜
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あとは、今年は中沢さんが「群像」に連載をもっていて、それが出るたびに待ちかねたようにして立ち読み(笑)した。中沢さんの単行本単著は『アースダイバー 東京の聖地』しかなくて、おそろしくさみしかった。連載は来年中に単行本としてまとまるだろうか。渇望している。それから、吉本さんの全集も少しづつ読んでなぐさめられた。中沢さんや吉本さんを読んで、かろうじて先へ進もうという気力が出てくる感じである。これが、日本終了二年目の我が読書の姿にちがいない。
ブログ「本はねころんで」さんは読書が先細りにならないよう、日々工夫を怠ることがない。ブログにはいつも深く励まされている。ゆたさんはこんなわたしに時々声をかけて下すって、感謝している。僕の一日は起きてゆたさんのブログを読むところから始まるのだ。yomunel さんの日記は週に一度の自分へのプレゼント。その他、okatake さん、善行堂さん、魚雷さん、等々いろいろなブログがなかったらとても僕はいまここにこうしていないだろう。ここに記さないブログその他も、僕はひそかに読んでいます。一年間ありがとうございました。
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■シューベルトのピアノ・ソナタ第二十一番 D960 で、ピアノはマリア・ジョアン・ピリス(NML、CD)。この曲は終楽章だけ、それ以前の三楽章とだいぶ性格がちがう。というか前の三楽章に比べて一段レヴェルが低く、聴き劣りする。終楽章以外は大変な傑作というか、シューベルトの遺作にふさわしい曲なのだが。ピリスの演奏に不満はない。■シューベルトの歌曲集「白鳥の歌」 D957、他で、テノールはペーター・シュライアー、ピアノはアンドラーシュ・シフ(NML)。
- アーティスト: シュライアー(ペーター),シューベルト,シフ(アンドラーシュ)
- 出版社/メーカー: ポリドール
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図書館から借りてきた、吉田秀和『言葉のフーガ 自由に、精緻に』読了。単行本で 600ページ近い、吉田秀和さんのアンソロジーである。既に以前のエントリで感想は書いたので、あとは簡単に。僕はオペラにも印象派絵画にもあまり興味はないので、後半は流し読みした。本書でいちばんおもしろかったのは、ジュゼッペ・シノーポリを論じたものである。カール・ベームの指揮について書かれた文章もおもしろかった。先日も書いたとおり、自分は吉田秀和さんの文章を膨大な量読みながら現在まできたが、当分吉田秀和さんはもうよいという感じ。ここまで西洋文明を理解して、いったい何なのだという気がする。もっとも、我々は優秀な先達たちが平坦な道路をこしらえておいてくれたからこそ、そんな口がきけるので、別に我々がえらいわけでも何でもない。わたしも毎日西洋音楽を聴いてばかりいるが、別にふつうに聴いているだけである。そのような我々を作り出したのが、吉田秀和さんのような存在だった。まさに、圧倒的な能力であり、仕事であると思う。でも、もういいのだ。
- 作者: 吉田秀和
- 出版社/メーカー: 四明書院
- 発売日: 2011/11
- メディア: 単行本
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