こともなし

晴。
よく寝た。あまりにも幸福な夢を見ていて起きられなかったな。

NML で音楽を聴く。■ハイドン弦楽四重奏曲第三十九番 Hob.III:47 で、演奏はアマティ四重奏団(NMLCD)。■モーツァルトの弦楽五重奏曲第六番 K.614 で、ヴィオラはハラルド・シェーネヴェーク、クレンケ四重奏団(NMLCD)。いい曲だな。

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲 op.61 で、ヴァイオリンはチョン・キョンファ、指揮はキリル・コンドラシンウィーン・フィルハーモニー管弦楽団NML)。冒頭の管楽器の導入がとてつもなく美しく、これが全体の基調を決めてしまったようだ。このシンプルで幸福感に満ちた曲は、ピアニストであるアルゲリッチと共にもっともシャーマニスティックな演奏家であるチョン・キョンファには合わないかとも思われたのだが、まったくの杞憂であった。確かにチョン・キョンファにしてはじっくりとおとなしく弾かれているが、どこまで到達しているのかわからないその広大な射程はそのままである。終楽章では、音楽のあまりの美しさに感動して、恥ずかしながら少し泣けてしまったほどだ。パートナーであるコンドラシン指揮のウィーン・フィルもまた主役であろう。最高の名演だと思う。これを聴いていると、以前からそんな気がしていたが、自分のいちばん好きなヴァイオリニストはチョン・キョンファなのではないかとも思われてしまう。

バイオリン協奏曲ニ長調

バイオリン協奏曲ニ長調

なお、チョン・キョンファのこの演奏の CD は上のタグのよりもお得なそれがいろいろ出ているので、上のやつを選ぶことはありません。老婆心ながら。

何かこのところクラいな。クラいの脱出計劃。