老父が PC の BIOS を壊して全リカバリー

曇。

NML で音楽を聴く。■モーツァルトのロンド イ短調 K.511 で、ピアノは野平一郎(NMLCD)。■モーツァルトのフルート四重奏曲第二番 K.285a で、フルートは工藤重典(NMLCD)。■ブラームス交響曲第一番 op.68 で、指揮はベルナルト・ハイティンクロンドン交響楽団NML)。ハイティンクの指揮だし、安心して聴けるな。ブラームスは確かに天才でないようだけれども、自分はこれからも何度もここに立ち返ってくることであろう。

ブラームス:交響曲第1番、悲劇的序曲

ブラームス:交響曲第1番、悲劇的序曲

ブラームスの二つのラプソディ op.79 で、ピアノはディノラ・ヴァルシ(NML)。第一番などもっと圧倒的な迫力で弾いて欲しいところだが、全然つまらないかというとそうでもない。なかなかよいのではないか。
Late Piano Music

Late Piano Music

ブラームスの六つのピアノ曲 op.118 で、ピアノはスティーヴン・コヴァセヴィチ(NML)。コヴァセヴィチのブラームス、カッコいいな! どうしてこれまでこのピアニストを聴かなかったのだろうな。驚くほどの深度をもっていて、叩きつけるような迫力がある。どうやらベートーヴェンブラームスのひとみたいで、シューマンなんかがなさそうなのは意外だな。もっと聴くことになるだろう。op.118 にはバックハウスの名録音があるが、それとはちがった名演である。

午後は大変だった。老父が Windows Update の最中にまちがえて電源ボタンを押して、強制終了してしまったらしい。で、Windows 7 が立ち上がらなくなってしまった。というわけで、何とかしてくれということだったのである。昼食後に早速とりかかる。
 見てみると、電源を入れても黒い画面のままで、既に何も出てこない。これは凶兆である。BIOS が起動していないのだ。これは厄介。
 よくある(というかたぶん唯一の)対策は、PC の CMOS 電池をいったん取り外して、BIOS を初期化するというものである。しかしこれは、PC の種類によって簡単にできるとは限らない。父の PC は東芝Dynabook の某機種である。とりあえず PC のウラ蓋を外してみる。するとわかりやすい位置に CMOS 電池があった。これを取り外したいのだが、なかなかうまくいかない。ヘタにやって壊してしまったら意味がないからね。いろいろ格闘して、何とか CMOS 電池を外すことに成功。しばらくしてから再度はめ込み、電源を入れてみる。すると、もちろん Windows 本体は立ち上がらないものの、BIOS の画面に。とりあえず BIOS の起動には成功した。
 こうなれば、あとはリカバリーするだけである。しかし、リカバリーメディアは USBメモリだった筈だが、その USBメモリが見つからない。整頓が悪い(笑)。いろいろ室内を発掘して、父がようやく USBメモリを見つける。じつはこのリカバリーメディア自体、僕が父に口を酸っぱくして作るように言ったものなのだ。で、BIOS から起動メディアを USB に設定し直し、USBメモリを差し込んで再起動。おお、ちゃんとブートする。これで八割がた成功したようなものだ。
 いろいろ訊かれる選択肢に答えながら、再インストールする。これがいわゆる「リカバリー」である。今回は、結局「工場出荷状態に戻す」ことを選択するしかなかった。Windows にインストールしていたソフトや個人データはすべて消滅する。こういうことがあるから、必要なデータはこまめにバックアップしておかねばならないのである。
 それにしても、再セットアップの時間がかかりすぎる。軽く二時間以上かかったと思う。ホント Windows、どうなっているのかよくわからない。
 それでもようやくリカバリー完了。OS が再起動して初期状態に戻った。ここからアカウント設定などをおこなう。これ、再インストール時にやるのではないのだな。
 ネット接続。これが困った。Linux の場合と同じように、無線LAN のパスワードを入れるのだが、まったく受け付けない。わけがわからない。で、ハッと気づいたのは、無線LAN親機購入時に専用の設定ソフトが付いていたなということ。たぶん Windows XP 用であるが、何とか 7 で読み込む。で AOSS で接続。無線LAN親機はバッファロー製なので、こんな風になっているのである。これでやったら簡単に接続した。しかし、Linux ではこんな専用ソフトは要らないのであるが。
 Google Chrome のインストール。これは問題なし。
 Microsoft Office の設定。次第に疲れてくる。
 手間どったのはウイルスバスターの導入。購入した CD-ROM からインストールしたのであるが、「バージョンが古い」ということでネットからダウンロード。で、前のバージョンを消したりとかなんとかもたもたやっていて、これだけで一時間くらいかかったのではないか。だんだん何をしているのかわからなくなってくる。これも Linux だと、ウイルスバスターなんて要らないのであるが。
 ここで夕食。おいしくいただく。ビールがうまい。
 まだ終わらない。メーラーの設定。こんなのすぐできるだろうと思ったら、どうも父がパスワードを記録していなかったらしい。さすがにそれではどうしようもない。いまここ。

結局パスワードはわからず、新しいメールアドレスを作ったらしい。あと、本来ならさらに Windows Update が必要な筈だが、どうもそれができない。これは調べないといけないのだが…。今日はここまで。(PM08:39)

Windows はどうやってバックアップしたらよいのかな。専用のソフトを使うのだろうか。Mac のTime Machine は有名ですね。自分のメインで使っている Linux Mint は、システムの部分は Timeshift でバックアップし、ユーザー用の領域は /home ディレクトリにまとまっているので、以前は Rubyスクリプトを書いて保存していたが、いまは Linuxrsync コマンドを使って外付けHDD に手動でバックアップしています。コマンド自体は結構長くなるので、alias を .bashrc に登録して、簡単に $ backup_mint で保存できるようにしています。まあシステムのTimeshift は Windows の復元ポイントみたいなものなので、SSD が壊れたらもう一度 OS をインストールし直すつもりです。個人データはいま述べたように外付けHDD にバックアップしているので、最悪これが残れば大丈夫です。

と思ったけれど、やはり導入していたパッケージをいちいち入れ直していくのは面倒なので、パッケージリストのバックアップも調べました(参照)。

本日の教訓。Windows Update はコワい。ホント何とかして欲しい。