山田稔『八十二歳のガールフレンド』

曇のち雨。
 
marginalia.hatenablog.comメモ用はてなダイアリーはてなブログにインポートした続き。だいぶ CSS をいじくって、お昼くらいまでやってだいたい落ち着く。これでいけるかな。ダイアリーっぽくデザインして(つまりダサい笑)結構満足。なお、元にしたデザインは公式テーマの「Life」ってやつで、CSS を全面的にいじりました。一部 JavaScript も使っています。

夕方死んでいた。うーん。

NML で音楽を聴く。■バッハの3声のインヴェンション(シンフォニア)全曲 BWV787-BWV801 で、ピアノはシュ・シャオメイ(NMLCD)。
 
Windows 7メイリオで自分のブログを見ていると、何だか自分の文章でないみたいだな。幼稚くさく見える。是非 LinuxMac でお願いしたいところである。

図書館から借りてきた、山田稔『八十二歳のガールフレンド』読了。山田稔は追憶の人だな。本人がどこかで、二十代の頃から回想を書くのが好きだと書いておられた。山田さんの齢からしたら当然のことだが、本書は雰囲気は暗くないものの、全篇が知人の死の話で埋め尽くされている。もちろん感動的で、文章も上手いが、山田さんに関してはあまり「上手い文章」などといいたくない気もする。文章としては、自分のもっとも好むタイプのひとつであるかも知れない。映像があざやかに喚起されるところがある。しかしどこかにフィクションが混じっている気もするが。これももちろん、それでかまわないのである。いずれにせよ、山田さんはいまもっとも上質な日本語を書かれる方のひとりであろう。わたしは文庫本の人なので文庫化を期待したいのだが、諸事情でむずかしいのであろうな。ここはひとつ、山田さんの訳したアルフォンス・アレーの文庫本でも読み返してみることにしよう。いまはない福武文庫版で、よくぞ買っておいたと自慢したい。

八十二歳のガールフレンド

八十二歳のガールフレンド

 

ブログ「qfwfq の水に流して」がひさしぶりに更新されていた。前回のエントリは半年以上前か。間然とすることのない緻密な読みと、見事な文章である。ちょうどブロガーとかいう人たちの、大量にはてブが付いているクソみたいなエントリに索然とした気分を覚えていたところだったので、何か別世界のような感じがした。書き手の方は知られた編集者であるが、いまやギョーカイ(「文壇」っていまもあるの?)にこんな文章の書ける書き手がいったいどれくらいいるものだろうか。それにしても、「ブ」に前回本を売ったときは、こちらの思い入れもかつ客観性も何もなく値段が付いたもので一律一冊 5円であったが、ホントにどうでもいいけれど何かそのことを思い出してしまった。もはや本はゴミなのである。いや、それこそが「客観」か。5円で買って頂けるだけでも感謝すべきなのかも知れない。

あー、くだらぬことで憂さばらししたな。いつもながら自分は棚に上げておいてな。