こともなし

晴。
昨日は夕食後寝てしまって深夜に起き、三時間くらいぼーっとしていてまた朝まで寝るという感じだった。きついな。大きい変化の予感。
体の右側がちょっと痛い。

スーパー。

昼寝。酒屋。

夜、だらだらとネットを見たり。

NML で音楽を聴く。■ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第一番 op.78 で、ヴァイオリンは堀米ゆず子、ピアノはジャン=クロード・ファンデン・エイデン(NML)。堀米は1980年のエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝しているが、そのときのライブ録音。第一楽章が入魂の演奏であり、次いで終楽章がすばらしい。第一楽章のすすり泣くようなバイオリンはこの楽章にぴったりで、この曲は録音された名演も既に多数あるが、それでもこんな演奏にはめったにお目にかかれないだろう。ブラームスの「男のロマンティシズム」(センチメンタリズム?)を、女性ながら見事に弾き切っている。

Queen Elisabeth Competition Violin 1980

Queen Elisabeth Competition Violin 1980

シベリウスのヴァイオリン協奏曲 op.47 で、ヴァイオリンは堀米ゆず子、指揮はジョルジュ=エリ・オクトール、ベルギー国立管弦楽団NML)。コンクールのファイナルのライブ録音。終楽章が特にすごかった。この曲は全篇がすばらしいのはもちろんだが、特に終楽章は(弾く人が弾けば)異常な音楽である。シリアスというか、何か絶対的に悲劇的なところがあるのだ。自分はこの音楽を心から愛しているので、ヴァイオリンの美感だけを全面に出した演奏は、いくら見事でも受け付けないのである。たぶん堀米はまだ若いな。すごい集中力で、自分の限界を超えていこうとでもするようなヴァイオリンの鳴らし方をしている。正直言って弾き切れていない部分もあるが、それはこの曲が(本当にやろうと思えば)むずかしすぎるのだ。演奏が終ったあとの聴衆の爆発的な反応が、この演奏の異常さを物語っていると思う。ただし。ただしであるが、残念なことに、指揮者もオーケストラも堀米より一段も二段もレヴェルが低い。がっかりさせられるパフォーマンスである。これが一流の指揮者で一流のオケだったら、それこそ歴史に残る録音になったかも知れないのに。(AM:00:20)