みなもと太郎『宝暦治水伝 波闘』

元日。晴。
おもしろい夢を見る。寝たのは 3時くらいだから、これが初夢と言っていいのじゃないの。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
 

シューベルトの三つのピアノ曲 D946 で、ピアノはアルフレッド・ブレンデル


ブラームスクラリネット五重奏曲 op.115 で、クラリネットはジェイムズ・キャンベル、ニュージーランドSQ。ブラームスには及びがたいとつくづく思う。ブラームス大したことないという人にも、たぶん及びがたいのであろう。しかししんどかった。

三谷幸喜脚本の正月時代劇ドラマ「風雲児たち」を観る。江戸中期の「解体新書」に関わる話で、完璧主義者の前野良沢と現実主義者の杉田玄白という設定だった。二人は対立しつつも、結局お互いへのリスペクトを失うことなく、最後は和解するみたいなストーリーだった。まあお涙頂戴なのだけれど、いい話でした。三谷幸喜はあざといばかりのエンターテイナーですね。これもまた才能かと。一昨年の大河ドラマだった「真田丸」は毎週楽しみにしていたものなあ。しかし、三谷の使う役者はいっつも同じですね。

 
マンガ図書館Zみなもと太郎の『宝暦治水伝 波闘』を読む。岐阜の人間として涙無くしては読めなかった。どれくらいの人が島津の「宝暦治水」の話を知っているだろう。これは島津の力を削ぐために、濃尾平野を流れるいわゆる「木曽三川」の治水工事を幕府が薩摩藩に命じたというものである。いまでも学校で教わるのか知らないが、岐阜県ではかつて学校教育としてこの事実を教え、分流工事のために作られた堤防に松が植えられた「千本松原」には遠足で行くということになっていた。いまでもその絆で、岐阜県と鹿児島県は姉妹県になっている。この話は当然ながら鹿児島県では誰もが知っている筈で、工事の責任者であり、工事終了後に切腹した家老・平田靫負の碑がある「平田公園」が鹿児島市内にある。個人的なことだが、学生のときひとりで九州を鉄道旅行した際、自分はこの平田公園を訪れていて、毎年行われていたらしい(いまはどうなのか知らない)岐阜側と鹿児島側による記念植樹の何本もあったのが印象に残っている。また、城山近くの工事関係者たちの鎮魂碑も訪れた。いまでも自分には、どことなく鹿児島という土地が気になっているところがある。よろしければリンク先のマンガ、無料で読めるので、気になった方は読んでみて下さい。もちろん合法的なサイトなので、問題はありませんし。

崔南龍(チェナムヨン)を読む。