播州家族旅行(第二日)

天気は悪くなさそう。いつもよりはのんびり目に宿を出て、書写山円教寺へ。ここは天台宗の古刹であり、比叡山に似て山の中に広大な伽藍が点在している。まずはロープウェイ(結構な料金である)で一気に上る。そこから山の中をうねうねと歩く歩く。仁王門から摩尼殿へ。途中で変った鳥を見かける。摩尼殿はまあ清水寺の舞台のようなものというか、なかなか立派だ。お参りをして、大講堂・食堂・常行堂の三つの堂がまとめてある場所へ。これも大変に立派な建物である。ただこの円教寺、お坊さんの姿を殆ど見かけない。ここは修行の場ではないのか。それでは何なのであろう。ロープウェイ乗り場まで戻る途中、また色いろな鳥を見かける。これはなかなか愉快だ。植生も照葉樹林で、我々の家のあたりとはちがっておもしろい。全体で 2時間くらい歩いたであろうか。また車に乗り、姫路駅前でレンタカーを乗り捨てる。「乗り捨てる」というのは、出発地とちがう店舗に車を返すということで、同じ県内なら無料のことが多い。




JR姫路駅から新快速に乗り、明石で途中下車。駅前の「松竹」でお昼ごはんに明石焼きを食する。薄味のたこ焼きを熱いつゆにひたして食べるという B級グルメで、なかなかうまい。つゆも薄味なのだけれど、15個食べるうちに満たされてくる感じで、もうビールが飲みたくなって困った。
 明石焼きのあとは、駅前にある明石城跡へ行ってみる。僕は明石城というのはまったく知らなかったのだが、とても大きな城で驚いた。石垣のすごさを堪能できるレヴェルである。江戸時代になってから築城されたようで、あまり知られていないようなのはそのせいかも知れない。しかし、広大な敷地を歩いたらかなり疲れた。本当は明石市立天文科学館へも行ってみたかったのだが、残念ながら今日は休館日。もちろん御存知と思うが、明石市こそ日本の標準時を決定する場所(ちょうど東経135°に存在する)なのである。駅の上空を多数のトンビが旋回していた。海に近いものね。

駅ビルで鯛焼きとドリンクを買い込み、明石発14:21で行きの逆を帰る。区間によっては座れないことを覚悟していたが、たまたま座れたので楽だった。帰り見た近江長岡JR東海道本線)あたりの伊吹山が堂々としてすばらしかった。何となく誇らしいような気になった。

今回は何故かよく鳥に出会った。写真を二枚だけ上げておこう。