播州家族旅行(第一日)

暖かくなってきたので、いつものごとく家族旅行である。このところ車を使うことが多く、列車で旅行していなかったのであるが、今回は「18切符」で久しぶりに列車を使った。JR高山本線那加駅から、岐阜駅で東海道本線へ、米原JR西日本の新快速に乗り、京都、大阪、神戸と通過して、加古川まで 3時間くらい。加古川11:08着。何だか JR西日本の新快速の車内温度が低すぎた。寒いではないか。何を考えているのだろう。

上は JR加古川駅前。駅前の商店街にある「いろはーず」で、地元B級グルメという「かつめし」を食する。ビーフカツに甘めのデミグラスソースのようなものがかかっている料理で、なかなかおいしかった。で、駅前のトヨタレンタカーで予約しておいたレンタカーを借り、海の方へ。「播磨の法隆寺」ともいわれる鶴林寺を訪ねる。本堂と太子堂が国宝で、また宝物館には国宝でもおかしくない立派な白鳳仏があった。宝物館には年配のガイドの人がいて、滔々とお話される。たぶんボランティアで、最近はどこでもこういうガイドの人がいることが多くなった。


浄土寺へ。重源上人の建立とされ、浄土堂には快慶作の国宝阿弥陀三尊像がある。これはとても見事なもので、今回の旅行のメインだった。阿弥陀如来は 5m以上の高さで、奥から西日が入り、日没時には荘厳な西方浄土の世界が現出するという仕掛けになっている。我々が訪れたのはもちろんそんな遅い時刻ではなかったが、それでもその有様は充分推測できるものであった。この場所はアクセスが悪く、なかなか行くのは大変であるが、それだけのことはあると思う。なお、我々が訪れたときも参拝客は他におらず、やはりアクセスの悪さのせいなのかなと思われた。ここだけでなく、今回の播磨の旅行では、シーズン中にもかかわらず、全体的に観光客が少なかったようである。

一乗寺へ。なかなか大きな寺で、三重塔が国宝。どっしりした三重塔である。どうでもいいが、受付のところで飼われているネコがいた。


宿はゆめさき温泉の「夢乃井」というところ。かなり安いプランだった(贅沢はできない)ので食事等まったく期待していなかったのだが、部屋もサービスも食事も我々には充分よろしかった。こう言っては何だが、相当の田舎なので、意外でした。まあ知っている人は知っているのであろう、宿泊客の数はじつに多かった。残念だったのは Wi-Fi が使えなかったことくらいだが、旅行中くらいネット環境から切り離されていてもいい。