伊藤直子『ルカス・クラーナハ』

日曜日。晴。ちょっと曇り気味。
音楽を聴く。■モーツァルト交響曲第三十五番 K.385 (ガーディナー参照)。■プラッティ:フルート・ソナタ第二番ト長調 op.3-2、第三番ホ短調 op.3-3 (パウル・ウォールベリ、参照)。■グリンカ:六重奏曲変ホ長調 (ポリーナ・レスチェンコ他、参照)。

昼から県知事選挙の投票に行く。雨樋の掃除。一時間くらいかかった。
PC遊び(参照)。Zorin OS っておもしろそうだな。Kubuntuいらない子だから、代わりに入れようか。
図書館から借りてきた、伊藤直子『ルカス・クラーナハ』読了。図版多数。クラーナハの女性たちは確かにエロティックだ。しかし、冷たい官能性とでもいうべきで、肉感的ではない。細身の体、くびれたウェスト、小ぶりの乳房、長い足。それにしても裸体の絵が多く、宗教画にかこつけて、クラーナハはヌードが描きたかったとしか思えない。本書を読んでいると、ルクレティアにせよユディトにせよ、サロメにせよ、題材としては血なまぐさいものを繰り返し描いていることがわかる。しかしクラーナハの画に血はそのまま現れるわけではなく、あくまでも冷たい大理石のような、ヨーロッパの北方絵画の典型であろう。不思議な画家である。

ルカス・クラーナハ 流行服を纏った聖女たちの誘惑

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