晴。
少し元気が出てきました。今日は一日仕事です。
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図書館から借りてきた、木下斉『稼ぐまちが地方を変える』読了。副題「誰も言わなかった10の鉄則」。いやー、めっちゃおもしろかった。いわゆる「町おこし」「地方活性化」の話で、若いながらこの道の第一人者が語っている。まあ、言っていることは当り前だといえば当り前で、小さく始めて確実に利益を出せとか、自治体からの補助金(=麻薬)を入れるなとか、コスト意識を徹底せよとか、他人に頼らず自分でやれとか、一蓮托生で信頼できる数人の仲間を見つけよとか、金の配分は先に決めておけとか、地方で金を回すことを考えよとか、撤退するときはさっさと撤退せよとか、とにかくどこかで聞いたような話ばかりで、それが本当に当り前なのだな。著者が特に強調するのは、他人任せにするのではなく、自分でやれということで、基本的にみな仲間頼み、行政頼みで、誰かがやってくれると思うのが普通なのだが、それでは上手くいかない。確かに。僕も自分でやりたくない君なので、まったくこういう仕事には不向きであろうが、お金を稼ぐには基本的にはそれしかない。結局、「地方活性化」もビジネスと同じなのですよ。それが資本主義なのだな。ま、しかし、元気が出る本ではある。「町おこし」したい人は必読であろう。
稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)
- 作者: 木下斉
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2015/05/08
- メディア: 新書
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しかしまあ、こういうのも才能といって悪ければ、個性だよね。なかなか万人に通用する話ではないので、大多数の人間は楽して確実に儲かることしかしたくないし(そんなうまい話はない)、勝馬に乗るだけにしたい。才能もやる気もなく、うまい話が転がってくるのだけを期待したい。まさしく自分もそういうカスなのだと思う。いかんなあ。
全然関係ないけれど、いまの各務原市長は若くして「麻薬」を配るのに熱心である。母は市のある仕事に民間人として先日まで協力してきたが、それは以前は「活動費」など殆ど出ず、少なからず手弁当というようなものだったのだけれども、それなりに皆まじめな活動をしていたものだ。それがいまの若い市長になり、「活動費」の類がついたおかげ(?)で、仕事の性質が大きく変ってしまったらしい。「活動費」をプールして、「研修」という名の観光旅行に出かけるようになったりとか、よくある話だが、実際にそういうものなのだと、典型的すぎるくらいで、納得するところがあった。何でも、いまの市長は「市民のいうことをよく聞く」そうである。御尤も。