中沢新一『虎山に入る』

晴。


モーツァルトのフルート四重奏曲第四番 K.298 で、フルートはオーレル・ニコレ

中沢さんの新刊、とりあえず二冊落手。やっぱりネット通販は速いなあ(注文して24時間経ってないですよ)。よし、読むぞ!

昼から肉屋。年に一度のスキヤキのための肉を買ってくる。スーパー。
いい天気。


中沢新一『虎山に入る』読了。本書は著者の小品集で、『ミクロコスモスI, II』(2007年)に続くものである。本書の中身については書かない。中沢さんの新刊は、長いこと待っていた。本書を読んで自分のブログを見ると、その貧しさに胸が痛む。驚くほど精神的に貧相な現代社会で生きつつ、心が枯死してしまわないようにするにはどうすればいいか、考えさせられた。結局自分としては、音楽を聴いたり本を読んだり、まあそんなことをするしかないわけだが、無意味なことになりそうだと予感する。つまるところは、わたくしもまたニセモノのひとりなのだ。
 思えば、自分はある意味ではずっとひとりでやってきたわけだが、それがよくないことは明らかだと思った。よきひとに出会うということは知的世界に掛け算を導入するようなものであるが、自分はすこしづつ足し算でやってきただけだった。まあ、これはどうしようもなかったのかも知れないが。
 まあそんなことはいいので、本書の登場は本当に渇望していた。同時に出版された『熊を夢見る』も、いまから読むつもりである。

虎山に入る

虎山に入る

 
散歩してきた。



 
早寝。