雨。
アルヴォ・ペルトの「Vier Leichte Tanzstücke」で、ピアノはイェローン・ヴァン・ヴェーン。
バルトークのヴァイオリン協奏曲第一番+アンコールで、ヴァイオリンは諏訪内晶子、指揮はイヴァン・フィッシャー。
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昼から仕事。
図書館から借りてきた、テオクリトス『牧歌』読了。古澤ゆう子訳。後世引用されて知っている詩句が結構あった。それから、また澁澤龍彦晩年のエッセイを思い出した。『サド侯爵 あるいは城と牢獄』の中に「呉茂一さんの翻訳について」という題の短いエッセイがあって、そこにテオクリトスの「まじないをする女、シマイタ」一篇について書かれている。この詩には十回繰り返される呪文があるのだが、これは恋を成就させるための呪文なのだった。呉茂一によるその訳を澁澤から孫引きしておこう。「ありすい車、くるくると手繰り寄せろよ、あの男を、わたしの家へ」。軽妙な訳で、今回読んだ学術的な訳書では、さすがにこのようなものではない。この「ありすい車」(ユンクス)についても、澁澤龍彦は別のエッセイでこれを考証している。澁澤というのは、じつにおもしろい人だったな。
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