斎藤美奈子『文庫解説ワンダーランド』

日曜日。晴。起きたら爽やかな天気というか、ちょっと肌寒いくらい涼しい。


武満徹の「Gitimalya」(1974)で、マリンバは高橋美智子、指揮は岩城宏之東京都交響楽団


ブラームスの「四つの厳粛な歌」op.121 で、歌手はアルフレーダ・ホジソン、ピアノは Keith Swallow。ブラームスの最後の曲のひとつ。


リヒャルト・シュトラウスの「アルプス交響曲」op.64 で、指揮はジュゼッペ・シノーポリ、オケはシュターツカペレ・ドレスデン。いやあ、しんどかった。リヒャルト・シュトラウスシノーポリもすごい射程だ。自分はまだまだだなあ。そのうちもう一度聴くべきなのかも。

かわいそうな「反安倍感情」を持つリフレ志向な人たちの枝野“反緊縮”期待
何が真実かよく考えるべき。枝野氏の言うことは自分のもつイデオロギーに合致していないことはないが、この人が首相になったら日本の経済はまずまちがいなく悪くなる。それでいいのか。まったく、反安倍なのに他に支持したい政治家がいない。日本のリベラルはもっと真剣に経済を勉強すべき。ヨーロッパのリベラルからもう少し学んだらどうか。僕は安倍首相は大嫌いだが、彼の経済政策がいちばんマシなのは殆ど明らかである。

とにかく、勉強していないのはダメ。自分もまた肝に銘じよう。

図書館から借りてきた、斎藤美奈子『文庫解説ワンダーランド』読了。おもしろかった。言ってみれば「文庫解説批評」である。斎藤美奈子はよく小説が読めているな。その点は脱帽である。でもまあ、評価はするけれど、何となく斎藤はキライだ。「コバヒデ」(小林秀雄)がバカにされているのは、さみしいけれど仕方がないかも知れない。しかし、「ルイ・ボナパルトって誰やねん。ブリュメール十八日って何やねん!」(p.3)はレヴェルが低すぎやしまいか。皆んなそんなもん? 著者が正直なのはいいところだけれどね。それが怜悧な批評につながっているところも多い。けれど、正直言ってナナメ読みしかできなかった。マジメに読んでいたら読み通せなかったと思う。それが著者のせいなのか自分のせいなのかは知らない。特に若い人(高校生)とかにお勧めしたい本です。マジですよ。

僕は本書はてっきり斎藤の書いた文庫解説をまとめたものかと思っていました。まったくちがっていたが、そういう企画もあっていいのではないか。関川夏央の文庫解説選集はすごかった。栄養満点で読み応えたっぷりとはあれのこと。

アマゾンのレヴューは絶賛の嵐。へー、そんなものなのですか。皆んな小林秀雄がキライなのだね。まあいいけど。

早寝。