朝日新聞取材班『子どもと貧困』

晴。

元気が出ない。夕方までごろごろしている。凡夫一生修行。
スイカを食った。ミニトマトはもうおしまい。


ハイドンのピアノ・ソナタ変イ長調 Hob.XVI-46 で、ピアノはイーヴォ・ポゴレリチ

図書館から借りてきた、朝日新聞取材班『子どもと貧困』読了。とりあえずファクトを知ろうと読んだが、予想どおりというか、貧困はむずかしい問題だ。いまではかなり広く知られた事実だが、現在の日本では、子供の六人に一人が貧困状態にあるという。その具体的な有り様は多様であり、簡単に対策など自分に思いつく筈もない。本書を読んで思ったのは、これは貧困だけに限らない話だが、「お金」と「他人とのふれあい」の両者が人間には必要であるということだ。自分に引きつけて考えれば、自分は生きていくために必要な「お金」はいまのところは足りているが、「他人とのふれあい」という点では貧しい。じつのところ、仕事で会う子供たちや家族以外に、自分がリアルに接する人は殆どいない。意外と、ネット上の「バーチャルな」コミュニケーションが、自分を支えるのにかなり力になっているのではないかという気がする。つってもただブログを書いて極少数の人に見てもらうだけですけれどね。そういう意味では、僕も本書の問題はまったく無関係である筈もなかった。真実をいえば人間など生まれてこない方がいいのであろうが、それでも実際に我々は生まれてくるのだから、生まれてくる以上はカスでも平穏無事に生きていっていいはずである。それが肯定されるのが人間の進歩なのであり、それ以外の進歩など取るに足りないというべきではないか。

子どもと貧困

子どもと貧困

早寝。