ジェローム・フェラーリ『原理』

曇。

母がブログを移転したので、その設定などで午前中いっぱいかかる。はてなカウンター廃止に伴う移行だ。こういうのって、PC が苦手な人間にはかなり大変なのではなかろうか。

図書館から借りてきた、ジェロームフェラーリ『原理』読了。副題「ハイゼンベルクの軌跡」。辻由美訳。二〇世紀を代表する物理学者のひとりハイゼンベルクを主人公にした小説である。いわゆる「評伝」ではないし、リアリズムでもない。本書の記述にはすべて裏付けがあるそうであるが、自分には陶酔的で曖昧模糊とした、著者の思い入れしか感じられない抽象的な小説だった。いわゆる「現代文学」というやつであろう。自分は全然感心しなかった。文学通は読んでみるといいと思う。

原理――ハイゼンベルクの軌跡

原理――ハイゼンベルクの軌跡

おーすげー。なるほどという感じ。僕も「爆サイ」って知らなかったが、2ch なんてお上品だったと感じるすさまじさだな。なんか生きていく気力を失いそう。人間そのものがノイズと化している。もうマジで○○はおしまい。

夕方、カルコス。ひさしぶりにマンガのコーナーも見てみたけれど、さっぱり見当がつかないな。でも、いまはそんなに調子が悪くもない。キャッチーな題の本も色いろ立ち読みしたりした。それから、もう中沢さんの単行本はほとんど置いてないな。この人がいまどう見做されているか、象徴している。哲学の棚はここ数年で大きく変った。レジュメに過ぎないような本(仲正昌樹など)が多くなった。でも、もう嘆くことはできるだけするまいと思っている。いや、やっぱりたぶん時々はします(笑)。