晴。
ようやく汚い重力を破壊。基本が大事。
ブラームスの三つの間奏曲 op.117 で、ピアノはマリア・ジョアン・ピリス。
ベートーヴェンの交響曲第一番 op.21 で、指揮はパーヴォ・ヤルヴィ。何というフレッシュな演奏! 細部まで神経が行き届いていると同時に、ベートーヴェンの生命力の噴出も表現し切っている、得難い演奏だ。確かにパーヴォ・ヤルヴィは巨匠ではないのかも知れないが、現代的なアプローチで最良の部類に入ると思う。僕は初期ベートーヴェンを聴くと、同時代の聴衆がいかにびっくりしたであろうと空想するのが常なのだが、この演奏を聴いていてまるで現代のロックスターのようにカッコいいと思わざるを得なかった。初期ベートーヴェンは、まったく侮れないのです。
ラフマニノフの前奏曲 op.23-1、op.32-12、op.23-3、op.23-6 で、ピアノはニコライ・ルガンスキー。なかなかよい。
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昨日に引き続き、古関彰一を読む。いよいよおもしろい。それにしても、舞台のメインキャストの中で、国民のことを第一に考えていた者が何人いたものか。結局、天皇制の存続と自らの保身のことしか考えていないのだ。松本烝治にせよ宮沢俊義にせよ、呆れた人たちである。憲法研究会の鈴木安蔵など、僅かな例外であろう。とにかく、「押し付け」憲法云々を喋々する前に、この複雑で奇々怪々な笑劇の全体像をつかんでおくことこそ重要であろう。それにしても、現在の憲法論議もそうであるが、皆さん口はまわるが、じつに勝手なものでありますなあ。
芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行 5』『同 6』読了。
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