星野道夫の写真集『CARIBOU(カリブー)』

晴。
音楽を聴く。■バッハ:トッカータト長調 BWV916、嬰ヘ短調 BWV910、ホ短調 BWV914 (アンジェラ・ヒューイット参照)。嬰ヘ短調 BWV910 は初めて聴く曲。■フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第二番 op.108 (クリスチャン・フェラス、参照)。むずかしい曲だな。■エルガー:エレジー op.58、ため息(ソスピーリ)op.70 (バルビローリ、参照)。

このところ Ubuntu Budgie 16.10 が気に入ってよく使っているのだが、まだ安定していなくて不具合が多い。色いろ弄っていたら画面がおかしくなってなかなか元にもどせず、再起動でも直らなかったので、再インストールかと思った。なんとか元に戻したのだが、こういのは焦る。ワークスペースの切り替えを表示するだけでも苦労した。まあ、こういうのもおもしろいのだけれどね。これも Ubuntu Budgie 上で書いています。Budgie はシンプルでオシャレなのがいいのだよね。どちらかというと、Linuxディストリビューションはシンプルな方が好みかな。
県図書館。

図書館から借りてきた、星野道夫の写真集『CARIBOUカリブー)』を見る。星野の死後出版されたもの。インターネットのノイズの中で薄汚れた自分の心であるから、なかなか星野道夫のピュアな世界に入っていけない。見事な写真たちであるのはわかるのだが。しかし、これらを芸術として見るべきでないことはすぐにわかった。そのような薄汚れたものではないのだ。星野道夫は書いている。「いつも、いつも、遅く生まれすぎたと思っていた。」「が、今私の目の前を、カリブーの大群が何千年前と変わりなく旅を続けているのを見て、何か間に合ったような気がしたのである。」星野道夫という人はこういう人なのだ。しかし、星野道夫にこう言いたい気がする。まちがいなくいつか人類は絶滅する。それを見る人間はひとりもいないであろうが、再び生命たちの楽園がくるのだ。人類が彼らまで一緒に滅ぼしてしまわないかぎりは。

カリブー 極北の旅人

カリブー 極北の旅人

僕は「人間と野生動物の共存」というのはすばらしいことだとは思うが、現代人には非常にむずかしいことであると思う。あなたは、自分の畑を荒らす野生動物を「害獣」と呼ぶ農家を非難しますか? ためらわず「非難する」という人とは、自分はなかなかわかりあえないと思う。特に、都会のナチュラリストとは、(一般論ではあるが)なかなかお友達になれそうにない。また、意識高くスマートに「ナチュラルな」田舎暮らしをされている方とも(一般論だが)これまたなかなかお友達になれそうにない。我々はただの田舎者である。ふつうに田舎で暮らしているだけだ。