ミュッセ『ロレンザッチョ』/坪内祐三『後ろ向きで前へ進む』

曇。
早起き。五時半くらいに起きている。
音楽を聴く。■バッハ:イギリス組曲第四番 BWV809、第五番 BWV810 (ヒューイット、参照)。■■バッハ:イギリス組曲第六番 BWV811、イタリア協奏曲 BWV971 (ヒューイット、参照)。アンジェラ・ヒューイットのバッハには壊れているものがある。今まで聴いた中では、インヴェンションとシンフォニア、イギリス組曲平均律クラヴィーア曲集第一巻&第二巻、パルティータが壊れている。フランス組曲、イタリア協奏曲は大丈夫。ただし、イタリア協奏曲の終楽章は不吉。
何かもうものすごくしんどい。爆発的。
鵙(モズ)がキチキチキチキチとうるさい。「高鳴き」というそうである。縄張り宣言なのだ。

ミュッセ『ロレンザッチョ』読了。渡辺守章訳。うーん、おもしろかったことはおもしろかったが、渡辺守章ほどの人が訳すものなのだろうかと思ってしまった。自分は、エンターテイメントに毛が生えたもののように読んでしまった。やはり自分に文学はわからない。それに、恥ずかしいにも程があるが、演劇というものを観たことがないし。このミュッセの戯曲は、そもそも最初の邦訳者が碩学渡辺一夫であったそうで、これではもう畏れ入るしかない。文学音痴。

ロレンザッチョ (光文社古典新訳文庫)

ロレンザッチョ (光文社古典新訳文庫)

図書館から借りてきた、坪内祐三『後ろ向きで前へ進む』読了。『昭和にサヨウナラ』にむかついたので借りてきた。本書については最初は貶そうと思っていたのだが、読了してみてやめようと思う。むかつくに値するほどの本ではないし、ちょっと著者が気の毒になってきたから。もちろん著者は僕などに気の毒がられても何とも思わないだろうから、問題ないと思う。本書は退屈だったけれど、もう一冊くらいは読んでみようかな。
後ろ向きで前へ進む

後ろ向きで前へ進む

坪内祐三はブロガーだったら人気が出るのではないかと思うけれど。それくらいのレヴェルだと思う。おや、本書は再読のようだ。まったく覚えていなかった。