こともなし

晴。
普通人なみの時間に起きたのだが、コメントを書いたり過去記事をぼんやり読み返しなどしていたら、あっという間に時間が経つ。阿呆だなあ。
音楽を聴く。■バッハ:パルティータ第二番 BWV826(ロバーツ、参照)。この曲も自分のために書かれたと思ってしまうようなそれ。本当に好きだ。ロバーツはなかなか悪くないが、ピアノの音がちょっときたないのは残念。■■モーツァルト:ミサ曲ハ短調 K.427 (ジョン・エリオット・ガーディナー参照)。いわゆる未完の「大ミサ」。この曲がとても聴きたくなって、フリッチャイ盤ももっているが、気分でこちらのガーディナーの演奏にした。ミサ曲にしては美しすぎると言われることもあるとおり、極美であり、劇的緊張感に満ちた名曲中の名曲。特に前半はモーツァルトの創造力の絶頂のひとつを示しており、誇張でなく魂のふるえなくしては聴けない。冒頭の弦の先導から、たちまち深く惹き込まれてしまう。後半もそのかなりの部分がモーツァルトの自筆であり、一部に後世の補筆があるだけであるが、前半に比べれば安心して聴けるというか、彼岸から帰ってこれなくなるというようなことはない。なお、このディスクを最初に聴いた時の感想が過去記事にあったのだが、低評価で我ながら驚いた。いま聴くとガーディナー、すごい名演なのに。だから音楽を聴くというのはむずかしい。

吉本隆明を読む。
ものすごく眠かったので、早寝。