ミラン・クンデラ『小説の技法』

曇。
音楽を聴く。■ショパンマズルカ嬰ハ短調 op.41-1、ホ短調 op.41-2、ロ長調 op.42-3、変イ長調 op.42-4、ト長調 op.50-1、変イ長調 op.50-2、嬰ハ短調 op.50-3 (ルービンシュタイン参照)。ルービンシュタインというのは僕には、女遊びはやり尽くしたのち、それでも背筋のピッと伸びたおじいさんという感じが(勝手に)する。どんな風にも演奏できるけれど、どうせだからスタンダードにやるというような印象だ。息をするように楽々と弾かれていて、何とも言えない良い感じである。■シューマンピアノ五重奏曲 op.44 (ルドルフ・ゼルキンブダペストQ、参照)。ブダペストQは精神性の高さで有名なカルテットであるが、僕はどうして誰も言わないのかと思うけれども、彼らははっきり言ってヘタではないだろうか。何を平地に乱を起こすようなことをと云われるかも知れないが、この演奏も技術的なことが気になっておちおち聴いていられなかった。音程がアマいのもイライラしてくる。という僕がおかしいのだろうか。世評の高いベートーヴェン全集を買ったときも、一回通して聴くのが限界だった。この曲も、こんなに愛している曲なのに、ピクリともこないとは、ひどすぎる。ゼルキンはすばらしいのに。どうも、精神性の高さを追い求める人が聴くべき演奏であろう。

ミラン・クンデラ『小説の技法』読了。

小説の技法 (岩波文庫)

小説の技法 (岩波文庫)