こともなし

雨。
睡眠の後始末で午前中がつぶれたりする。
昼から県営プール。酒屋。
ぼーっとマンガ版「ナウシカ」の各場面を反芻したりする。と云っても「ナウシカ」の思想とか、そういう高級な話ではなくて、「ナウシカ」の登場人物には魅力的なキャラクターが多いなあとか、そんな素朴な話だ。自分は独身のどうしようもないおっさんなので、ナウシカはかわいくておっぱいも大きいけれど(笑)、がきんちょで聖女すぎるし、クシャナの方がいいかなあとか、そういう超低級なレヴェルである。クロトワとかチヤルカとか、サブキャラで、複雑な性格だけれどもとても魅力的な人物たちが居るのも素晴らしい。ちょっとネタバレになるけれど、この二人とも最後まで生き延びられてこちらとしては本当にホッとした。これは宮崎駿らしいが、主要登場人物で途中で死んでしまうのは(重要なひとりを除き)ほぼいないので、それも読み終えて気持ちがよかった。「思想」的には僕などに云うべきことはないけれど、この作品は作者の宮崎駿自身の意識を超えた困難な領域で展開されていると思う。だから、矛盾が出てくるのはむしろ当然だろう。ゆえに、この作品はわかりにくいにしても、絶対に思わせぶりでそうしているのではない。非常に深いところまで到達してる筈だ。
 それから、これは低級な話だが、宮崎駿は(「ナウシカ」はちがうけれど)ラブストーリーも結構作るのに、「ナウシカ」も含めて、女の子乃至女性にあまりエロス性がないように感じられる。そこいらは、妙にエロティックな手塚治虫の女性キャラとは正反対のようだ。って余計なことを書いて、宮崎駿ファンの方々(それから手塚ファンも)御免なさい。
早寝。