『自選 大岡信詩集』

曇。
音楽を聴く。■バッハ:ハープシコード協奏曲第六番 BWV1057(キプニス、マリナー、参照)。■シェーンベルク:チェロ協奏曲ニ長調(ハインリヒ・シフ、ギーレン、参照)。シェーンベルクによる編曲もの。

岩波文庫版『自選 大岡信詩集』読了。まあまあかな。大岡は重要な詩人であるのだろうが、いまひとつ自分にはしっくりこなかった。決して悪くはないけれど。初期詩篇など、いわゆるぽえむとしか思えない。というか、大岡の本質は、「文学少女」向けのぽえむ詩人なのではないか。この人の詩は、源泉から湧き上がって迸るように生まれるのではないような気がする。三浦雅士の文庫解説もあまりピンとこなかった。まあこれは自分がいけないのであろう。

自選 大岡信詩集 (岩波文庫)

自選 大岡信詩集 (岩波文庫)

しかし、しっくりこない詩人を読むのもまた一興か。