山本陽平『Web を支える技術』/岩波文庫版『自選 谷川俊太郎詩集』

曇。
音楽を聴く。■ベートーヴェン弦楽四重奏曲第十一番 op.95(タカーチQ)。いわゆる「セリオーソ」。いま気分がこの曲にぴったり。やはり第三楽章のセリオーソがいいね。

Late Quartets

Late Quartets

モーツァルト交響曲第三十二番 K.318(カラヤン 1976)。単一楽章の短い曲だな。■ミヨー:弦楽四重奏曲第四番 op.46 (パリジQ、参照)。こりゃおもしろい。モダンなフランス音楽。■C.P.E.バッハ:ヴィッテンベルク・ソナタ第四番変ロ長調 H.33 (アスペレン、参照)。C.P.E.バッハと本当に相性がいい。第二楽章とか泣きそうになった。でもマイナーなのだよなあ。もし作曲ができるなら、こういう曲が書いてみたかったと思う。

昼から県営プール。帰りに富士屋精肉店
WindowsLinux では、フォルダ(ディレクトリ)の更新時間の扱いがちがうようだ。Linux の方ではフォルダの中のファイルが変更されればフォルダの更新時間がかわるが、Windows の方ではフォルダの更新時間はかわらないらしい。なので、Ruby などで Linux から Windows のフォルダを見る場合、
  File.stat("hoge").mtime
などの扱いには注意が必要である。

山本陽平『Web を支える技術』読了。どこかで推薦されていたし、アマゾンのレヴューでも高評価だったので読んでみた。確かにとても勉強になった。Web の裏面というか、普段は見えない部分を手際よく解説してくれる。ネットプログラミングなどをやろうという人には、これくらいの知識は必要らしい。いい本でした。
Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)

Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)

岩波文庫版『自選 谷川俊太郎詩集』読了。当り前だが、感嘆するしかない。岩波文庫としては増刷のペースが速いのも、当然のことであろう。詩人の詩は深いというのはちょっとちがうかも知れず、どう言ったらいいのか困るが、とにかく言葉の出処がわからない。リリカルに高揚した詩ももちろんいいが、普通のトーンがまさしく現代日本語そのものである。それが処女詩集『二十億光年の孤独』から変っていないのは、その詩の驚くべき多様性からすると不思議なくらいだ。(この処女詩集は文庫版があるので、是非ともお勧めである。)それで、ちょっとヘンなことを書くが、僕は本書を読んでいて、唯物論というのはまったく信じられないなと思ってしまった。このような詩たちが物質から生まれたとは、どうも考えにくいのである。優れた詩は、生命そのものに極近いのであろう。
自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)

自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)

でこの岩波文庫、やはり買っていませんでした。ので、アマゾンでポチりました次第。下は文庫版処女詩集。
二十億光年の孤独 (集英社文庫)

二十億光年の孤独 (集英社文庫)

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AlphaGo が二連勝だと? - カレーなる辛口Javaな転職日記
Google の AI(人工知能)が、囲碁イ・セドルという強い棋士に二連勝したらしい。まったく飛んでもないな。囲碁でコンピュータが人間の最強クラスに勝つとは、殆ど信じられない話である。これを考えると、この AI をベースにした将棋ソフトを Google が作ったら、羽生名人も敵わない可能性が高いような気がする(ってよく知らないけれど)。
 それにしても、コンピュータの進歩はどこまでいくのだろう。頭を使う殆どの分野で、人間がコンピュータに勝てなくなるのはそう遠い先のことではなさそうだ。前にも書いたが、この AI は囲碁に特化したソフトではなく、汎用のものである。それも信じられない。それにしても、ソフトウェア技術でここまで Google との差がついてしまって、日本のソフトウェア産業はどうなるのであろうか。ひきこもりニートおっさんは心配するよ、まったく。
 囲碁ソフトの話に戻るが、高段者たちのコメントがすごい。皆、コンピュータの手が悪手に満ちていると判断するのに、先に進めば進むほど、じつはそうではないことがわかるという感想で一致している。つまりは、人間には AI の手が(いまのところ)まったく理解できないらしいのだ。これがきっかけになって、囲碁の考え方が変ってしまってもおかしくない。すごいことになったものだ。