ひきつづき自宅サーバ/川上未映子『夏の入り口、模様の出口』/ウィルヘルム・ヴォリンガー『ゴシック美術形式論』

2016年冬_36雨。のち晴。
昨日設定した自宅サーバだが、今(AM9:14)から今日の正午くらいまで立ち上げます。よろしければ下の URL をクリックしてみて下さい。僕の HP のミラー(同じ中身)を置いてあるので、これにアクセスできるならば繋がっているということですね。もしかしたら最初にパスワードを訊かれるかも知れませんが、そのときはIDは「root」、パスワードは入力せずにすればいいです。
  http://obelisk68.ddns.net:19680/
 さて、本当に外部(インターネット)から自宅サーバへアクセスできるか調べるため、近所のローソンへ行く。ローソンでは無料公衆無線LAN のサービスをやっているので、それを使って外からアクセスしてみようというわけだ。ローソンの駐車場に車を駐めて、車内から iPad mini でアクセスしてみる。おお、OK、繋がった。ちゃんと HP のミラーが見られる。さすがにちょっとうれしい。パスワードは一応尋ねられなかったが、もちろんこの方がいい(ちょっと調査が必要)。
 帰宅してアクセスログを見ると、当り前だがちゃんと自分のアクセスが記録されている。驚いたのは、もう googlebot が来ていたこと。このブログ経由で来たのであろうが、素早いことで驚かされた。きちんと作法どおり、robots.txt を確認しているので、Google にアクセスされたくなかったら、robots.txt に書いておけばいいわけだ。いや、勉強になるなあ。(AM10:33)
 自宅サーバをきちんと立ち上げるなら、セキュリティは絶対に勉強しておかねばならない。今度はこれが課題ですね。引き続きお勉強しよう。
 なお、サーバに使ったのはサブ機のふつうの Ubuntu 14.04 で、(サーバによく使われる) CentOS などではありません。初心者の遊びなので、まだそこまで本格的でないのだな。逆に云えば、そんなのでも一応できてしまうってことですね。僕は Linux でやったけれど、Windows とか Mac でももちろんできる筈。皆さん、どうです、自宅サーバに挑戦してみませんか?
 まあ、前にも書いたとおり、Webサービスを立ち上げたりするためなら、自宅サーバよりレンタルサーバの方がずっといいようです。自宅サーバは常時稼働させると、そもそも電気代がかなりかかるらしいし、プロがメンテナンスしているサーバの方が安心でしょうしね。今はかなり安いレンタルサーバがいくつもあります。ただ、自宅サーバは勉強になるし、制限は一切ないし、いちばん大きいのは自己満足ですね(笑)。また遊び道具が増えた感じ。
 注記。よく考えてみたら、ローカル(LAN側)からもプロキシを使えば、外部(WAN、インターネット)からアクセスしたのと同様に確認できますね。Chrome なら Falcon Proxy というブラウザ拡張機能で、簡単にプロキシが使えます。これでも自宅サーバへの外部からのアクセス可能を確認できました。(PM0:33)



自宅サーバは今日一日は稼働させておきましょう。(PM3:00)
図書館から借りてきた、川上未映子『夏の入り口、模様の出口』読了。エッセイ集。おもしろかった。この人の独特な感覚というか、ちょっとヘンなところに加えて、関西人のおもしろさが出ていて楽しい。町田康の爆笑ほどではないけれど、読んでいるとしょっちゅうクスリと笑いたくなるのだよね。で、ナチュラルに哲学的であったりして、でも平凡人でもあったりして、なかなかいいです。もっと図書館から借りてくるかな。(買わなくて御免なさい。)
夏の入り口、模様の出口

夏の入り口、模様の出口

ウィルヘルム・ヴォリンガー『ゴシック美術形式論』読了。硬い文章で書かれているが、中に瑞々しい樹液をいっぱいに含んでいる本だ。自分にはちょっとむずかしかったけれども、一気に読みきった。本書は専門書ではあるが、巻末解説に拠れば同時代的によく読まれ、表現主義などに影響を与えたという。ちなみにこの巻末解説(石岡良治)は博識を感じさせ、大変に読み応えがあり、参考になった。何でも、ドゥルーズ=ガタリも本書から刺激を受け、ヴォリンガーは『千のプラトー』の中で大きく取り上げられているという。日本人では和辻哲郎西田幾多郎が言及しているそうだ。なるほどね。
ゴシック美術形式論 (文春学藝ライブラリー)

ゴシック美術形式論 (文春学藝ライブラリー)


対称性だけでなく、非対称性も大切なのだな。前者だけでは静的になってしまう。
音楽を聴く。■ベートーヴェン交響曲第一番 op.21(フランス・ブリュッヘン)。この曲がすごく聴きたくなった。ブリュッヘンはまったく素晴らしく、現代で最も古典的なベートーヴェンのひとつと云えるだろう。古楽器オーケストラでベートーヴェンというのも、ブリュッヘンの手に係るとこの方がナチュラルに聴こえるくらいである。一部既に聴いている全集だが、他の曲の演奏も楽しみだ。ライブ録音であるが、キズはまったくわからないし、ライブの熱さも出ていると思う。最後の聴衆の好反応も当然だろう。なお、僕がもっているのは五枚組の全集であるが、現行の七枚組の方がお得である。
Beethoven: the 9 Symphonies

Beethoven: the 9 Symphonies

Beethoven: Complete Symphonies

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  • アーティスト: L. Van Beethoven,Frans Bruggen,18th Century Orchestra,Thomas Zehetmair
  • 出版社/メーカー: Decca
  • 発売日: 2014/10/14
  • メディア: CD
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C.P.E.バッハ:ヴィッテンベルク・ソナタ第一番イ短調 H.30(アスペレン、参照)。ああ、グールドが録音していた曲だ。うん、これはいい。