井筒俊彦訳『コーラン(中)』

晴。
よく寝た。八時間くらい寝たのではないか。おもしろい夢を見る。ずっと海岸近くの夢。僕の場合、海はたぶん無意識だと思う(昔からそうである)。現実の場所ではないし、どこということも云えない。ある有名女優さんまで出てきて、何だろう、これは。
ドゥルーズの云うとおり、本当に「襞」なのだと思う。できれば横断的に、「襞」に風穴を開けたいのだが。
音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ・ソナタ第七番 K.309(ピリス、参照)。

昼から県営プール。いい天気だな。
井筒俊彦訳『コーラン(中)』読了。どんな世界宗教でも、最初は「新興宗教」だったのだよね。当り前だけれど。たぶん、『コーラン』だけでイスラム教を判断したら、間違うのではないかと思う。それはキリスト教でも同じ。一方で『コーラン』を読んでいると、これが絶対不変の神聖侵すべからざる聖典だとすると、マズいんじゃないかと思われるところがたくさんあるのも確か。それもキリスト教と同じだ。

コーラン〈中〉 (岩波文庫)

コーラン〈中〉 (岩波文庫)

仏教はどうなのだろうなあ。少なくとも、仏典は唯一無二ではないよね。『大乗起信論』みたいに、明らかな「偽経」が非常に重要だったりするし。絶対的な聖典がない。釈迦に近い、パーリ語仏典が最重要とすら、立場によっては云えない。