栗原俊雄『遺骨』

日曜日。晴。
音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第十六番 K.451(内田光子、テイト、参照)。■バッハ:カンタータ第67番「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」(カール・リヒター参照)。■C.P.E.バッハソナタ ハ短調 H.121 (ダニー・ドライヴァー、参照)。何てカッコいい曲なんだ。スカルラッティっぽいところもあるな。
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図書館から借りてきた、栗原俊雄『遺骨』読了。副題「戦没者三一〇万人の戦後史」。新聞記者によるルポ。戦後何十年が経っても遺骨にこだわる日本人の感覚は、世界でも稀だと云われるが、まさしくそれを思った。自分にも戦没した肉親がいれば、遺骨にこだわったかも知れない。本書は、遺骨を通して戦争を伝える書であるとも云えるだろう。まだ本書の段階では、かつての昭和の戦争は愚かしいものであると当然のように書けているし、それを自分も当り前だと思う。実際に戦争を体験し、実際に戦場で戦った兵士の少なからずが、あの戦争は愚かしかったと思っていたのだった。しかし次第に戦争を体験した者が減り、戦争というものが抽象化してくると、自国の戦争を「愚かしい」とは何事だというような、いわゆる「愛国者」が次第に増えてくることは確実である。戦争に反対するのに理由は要らないという当然のことが、当然でなくなってくる。これは、これからの日本の課題のひとつとなるだろう。

遺骨――戦没者三一〇万人の戦後史 (岩波新書)

遺骨――戦没者三一〇万人の戦後史 (岩波新書)

図書館。
NHK大河ドラマ真田丸」の第一回を観てみる。大河ドラマを観るのは久しぶり。三谷幸喜にはそれほど期待していないが、真田昌幸役の草刈正雄が楽しみだ。第一回は三谷らしく喜劇調で、まずまず無難な立ち上がりか。何回か観てみるつもり。それにしても、穴山梅雪って寝返っていたのか…。長篠の合戦の後で、武田の重臣が皆んな死んでしまっているな。

プロジェクト・オイラーProblem 60 がパフォーマンス的に Ruby で解けない…。4つの素数なら瞬殺なのだが、5つになると、もう丸一日 PC を動かしているのに終わらないのだ。アルゴリズムは色いろ考えたのだが、どれも計算量はさほど変わらない。ついに C か何かを使うしかないか…。(AM2:40)