日曜日。曇。
飛んでもなく眠った。本を読みながら寝てしまったのだが、結局十二時間くらい寝たのではないか。それも、長い、変な続きの夢を延々と見た。いま思い出そうとしてもあまり思い出せないが、とにかく変な夢。何なんだ、いったい。
音楽を聴く。■バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第二番 Sz.112 (チョン・キョンファ、ラトル、参照)。出だしからワクワクさせられる。バルトークを聴いていると、二十世紀音楽の豊饒さが痛感される。もっともっと聴かねばなるまい。特に、シェーンベルクとバルトークは当り前にならないといけない。チョン・キョンファはマジで最高。■ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 op.11-2 (ベッカー=ベンダー、ナジ、参照)。
図書館。
秋月龍萊『道元禅師の「典座教訓」を読む』読了。ありがたい書物。我々凡夫はまず本物を読むべきだと思う。秋月老師の本は、もっと文庫化して欲しいな。
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日本占領史1945-1952 - 東京・ワシントン・沖縄 (中公新書)
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D・H・ロレンスを読む。至極おもしろい。
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SHADE さんに教えてもらった Shing02 を You Tube で聴く。一時間半ほど聴いたが、最後に聴いた「日本国憲法」がぶっ飛んでいて非常におもしろかった。日本国憲法が如何にして成立したのか、いや、どのような経緯でどのような思想が日本国憲法に流れ込んだのか、マグナカルタから始め、20分あまりをかけてラップで近代史を総まくりするという、驚くべき力技である。もちろん素晴らしく勉強されたのがわかるし、ヒップホップという、書物とも映画ともドキュメンタリーともちがう手法でなされた、一大スペクタクルになっている。これは刺激的な試みだ。確かに音楽としてラディカルとは云えないかも知れないが、こういう精神こそがラディカルなのである。ただ、この人の他の曲と比べ、You Tube の視聴数が一桁乃至二桁低いのは残念だ。
それ以外の曲も得るところがあった。この人のいちばんの宝は、その声の質だと思う。ラップ特有の吐き出すようなしゃべり方ではあるが、声の質がどことなくメロウで、とても気持ちがいい。また、曲のノイズの質もよい。全体として、抒情性みたいなものを纏っているのが特徴である。ただ以上のことは、音楽として聴きやすいということで、インパクトで勝負するラッパーとしては、もしかしたら必ずしも利点とばかりは云えないのかも知れない。そこは自分にはわからない。とにかく、これはアルバムを聴いてみてもいいなと思った。いい音楽家を紹介して頂きました。(AM0:59)