四方田犬彦『ストレンジャー・ザン・ニューヨーク』

晴。
何だかすごく眠い。
音楽を聴く。■バッハ:カンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」(カール・リヒター参照)。■ハイドン交響曲第八十四番(バーンスタイン NYPO 1966)。

図書館から借りてきた、四方田犬彦ストレンジャー・ザン・ニューヨーク』読了。先日文庫化されたが、これは単行本。まだ三〇代前半の著者が、ニューヨークにおけるアジア系の芸術家(とその卵たち)との交流について語っている。この人は知人を作る能力がすごい。本書の記述は何となくイヤミっぽいところも多いのだが、素直におもしろかったと言おう。正直言って、著者のことはあまり好きになれないにもかかわらず。自分の田舎者ぶりが意識されるが、まあそんなことは大したことではない。意欲とプライドと行動力に溢れた才能たちとの交流の日々は、彼ら彼女らが世界を切り開いていくその場をレポートしているかのようにも見える。いずれにせよ、自分からは遥か20億光年先の彼方だ。あまり興味もない。こういう人たちも居るのだなあという感じ。

ストレンジャー・ザン・ニューヨーク

ストレンジャー・ザン・ニューヨーク

しかし、著者ではないが、僕もアメリカ文化をどこか軽んじて、ヨーロッパを重視する典型なのかなと思う。アメリカとは殆ど付き合っていない。ハリウッドなどにはあまり興味がもてないし。でもファインマンとかバーンスタインみたいな野蛮人には、惹きつけられずにはいられない。ビートルズには興味がないくせに、ビーチボーイズは大好きだなあ。文学はちょっと苦手かも。それから、音楽好きならケージは外せないと言いたいところだが、じつはケージはよくわからない。ジャズ? いや、まったくアメリカ文化をよく知らないなあ。

yomunel さんのブログで「『機嫌のよさ』というようなことに最上級の値打ちを見つけている人」という文章を読んで、それは大切なことだなあと痛感する。僕は悪人ではたぶんないと思うけれど、狷介な性格で、それならもしかしたら「悪人」の方がマシかも知れないのだ。「機嫌のよさ」「ほがらかであること」の大切さは、この歳になってようやくわかってきたことである。ここでも遅すぎるのだ。

へー、河野太郎が大臣に選ばれて、ブログを閉鎖したのか(参照、あるいは画像)。別に驚かないけれど。そのブログ、時々見ていたのだが、威勢のいいのが取り柄だったのに、最近はえらくトーンダウンしているなあと漠然と感じていた。いわゆる「安保法案」でも自分の意見は殆ど言わずに、事の趨勢が定まってから、党の見解を繰り返しているだけだったので、思考停止に陥っているなあと思っていたら、これですね。まだ以前は、自分の言葉で語るところもあったのだが。じつにどうでもいいですけれど。
 ニュースには「ブログ再開」とあるけれど(参照)、原発反対とか、威勢のよかった過去記事は一切見られないのですが(404 Not Found になっている)。どういう理由か、自分で説明できるのですかねえ。まあ意地悪(?)するなら過去の HP や ブログをこちらでそのままダウンロードしておいてもよかったのだが、別に河野太郎にそれほど興味があるわけでもなし。しかし、簡単なことだから、誰かやってないかね。
 しかし、国家公安委員会委員長か。どういう人事だ。

このところ音楽を聴くとき以外は、Windows 8.1 よりも Linux Mint 17.02 をメインに使っている。標準的なソフトが、Windows よりもよく出来ているためだ。気になるのは、Linux Mint を外付けHDD に入れてあるせいなのか、キーボードの高速入力のレスポンスが時に悪くなることくらいか。それから Ruby /Tk の導入にハードルが高そうなこと。色々検索してみたが、大変そうで躊躇している。これだけは Windows 版の方が簡単に使えるのは、納得がいかない。Ruby のバージョンを下げれば可能かも知れないが、二の足を踏んでいる。本当に Ruby はいい言語なので、つまらないことで敬遠されたら勿体ないと思う。確かに Linux を使う人は少数派であろうが、Linux は基本的にシンプルなのが気持ちよく、新しいアプリの導入も簡単で、さらに Linux Mint は標準的に添付されるソフトがよく選ばれている。色々なプログラミング言語も、Linux での方が使いやすいものが多い筈である。Ruby もそうである筈だし、そうあるべきだろう。って僕が言うまでもないことだが。
マイナーかもしれないウェブブラウザまとめ - NAVER まとめ
これはおもしろい。
試しに Linux 用のシンプルなブラウザである Epiphany をインストールしてみた(画像)。まあ、シンプルすぎてあまりおもしろくないのが正直なところだ。しかし、従来のブラウザが複雑すぎるという人には、いいかも知れない(軽いし)。それで思うのは、自分が普段使っている Chrome が、シンプルさと高機能を両立させて、使いやすいということだ。特に、色々な OS で使っても、ブックマークや履歴が自動的に共有されるのが便利である。Linux をインストールしても、Chrome を入れるだけでまったく今までと同じように使えるのだから。拡張機能までも共有されるのだ。とても IE など使う気にならないし、IE を使うくらいなら、それこそ Epiphany の方がいいのではないか。