坪内祐三『後ろ向きで前へ進む』

曇。このところちっとも晴れない。
音楽を聴く。■バッハ:フランス組曲第一番BWV812(エドワード・アルドウェル)。■バッハ:カンタータ第82番「我は満ち足れり」(カール・リヒター参照)。■リムスキー=コルサコフシェエラザードop.35(カラヤン 1967)。極上の演奏。カラヤンリムスキー=コルサコフも素晴らしい。それにしても、技術的難所でも三割くらいの余裕を残し、軽々と音楽的な演奏をしてのけるベルリン・フィルは、いったい何なのだ。これぞ超一流。BPO もさすがに今はこれほどではない。というか、今こんなオーケストラは世界のどこにもない。

大悲の心を失うと、精神はとんでもないところへ連れて行かれてしまう。わかっている筈なのに、よく忘れる。基本が大事。
図書館から借りてきた、坪内祐三『後ろ向きで前へ進む』読了。

後ろ向きで前へ進む

後ろ向きで前へ進む

色々読む本、おもしろくないわけではないけれど、なかなか素直に楽しめないことが多い。結構腹が立ったりして、そんなのはバカらしい読み方だと思う(まだまだ修行が足りない)。結局、物理・数学の本とか、プログラミングの本を読むのがいちばん楽しい。ネガティブな気分になることがまずないから。文学は人を嫌な気分にさせるのがいい文学というところもあるので、厄介である。まあ、人間というのは愚かにして愛すべき存在であるので。
 文系の学問とかは、嫌われる奴が「最強」だったりするよね。「汚い」とか言っていたら、文系の学問はできない。文系の先生などは、半分以上が嫌な奴だと思う。だからと云って、学者として優秀ではないとは云えないのだ。
 吉本隆明流の認識だと、頭がいいっていうのは病気の一種である(って中沢さんが言っていた)。さすがに吉本さんではないか。

Ruby で文字列に直接正規表現を適用することができるのか。

puts "Hello, world!"[/(\w+)\W+(\w+)/, 2]    #=>world

こんな感じ(参照)。下のと同じことだけれど、上のやつの方が簡潔かな。

puts /(\w+)\W+(\w+)/.match("Hello, world!")[2]    #=>world