竹内薫&丸山篤史『量子コンピューターが本当にすごい』

晴。
変な夢を見た。エロティックでもあったが。
音楽を聴く。■バッハ:ハープシコード協奏曲第七番BWV1058(デイヴィット・モロニー他、参照)。■ベートーヴェン弦楽四重奏曲第十五番op.132(ブッシュQ 1937)。ベートーヴェンは、交響曲より弦楽四重奏曲の方が価値が高いな。■フンメル:ピアノ三重奏曲第三番op.22(デリャヴァン、カンマラーノ、マガリエッロ、参照)。

特殊相対性理論の「理論ミニマム」はここで考えてみたが、本質的にはこれでいい。けれども、座標系S' の原点の相対(等速直線)運動が座標系S の x軸上に必ずしも乗らない、一般の場合はどうなるのかな。
竹内薫&丸山篤史『量子コンピューターが本当にすごい』読了。まあおもしろくなかったわけではないが、自分には第五章までは必要なかった。ここまでの内容は、ブルーバックスの多くの他著と重なるだろう。(バベッジと「階差機関」の話はおもしろかったが。)コンピュータ書でも数学の本でも同じで、似たような内容の入門書が多すぎるのではないか。(そして、中級者レヴェルのための好著が少ないことも特徴的だ。どの分野でも、そうした本を書ける人がいないのである。)日本の出版文化の特徴だと思う。
 すでに量子コンピュータが実用化されているというのであるが、その「D-wave」とやら、完全な量子コンピュータというわけではないようだ。まだ RSA暗号を無効化したわけでもないらしい。また、本書は量子コンピュータの作動原理を詳しく説明しているのではなく、雰囲気を味わおうというようなものである。だから、詳細は専門書に当たる必要がある。本書は、それでもよい人向けだ。

量子コンピューターが本当にすごい (PHP新書)

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