モラヴィア『薔薇とハナムグリ』

曇。
音楽を聴く。■バッハ:パルティータ第六番BWV830(トレヴァー・ピノック、参照)。ここには自分のもっていないものがあるな。■サン=サーンス:ピアノ協奏曲第二番op.22(パスカル・ロジェシャルル・デュトワ参照)。

モラヴィア『薔薇とハナムグリ』読了。副題「シュルレアリスム・風刺短篇集」。関口英子訳。短いお話が好きな人は是非どうぞ。たぶんモラヴィアは初めて読んだと思うが、大作家と云われているよね。これだけではまだわからないけど、少なくとも本書はおもしろかった。今、シュルレアリスム風の小説というのは、あまり流行らないような気もするのだが、自分はこういうの、好きです。シュルレアリスムと風刺が渾然一体となっているのがちょっと見には意外だが、両者の相性は悪くない。幻想風なのに、現実を鋭く刺すところがある。確か『無関心な人々』は積ん読だったよな。そのうち掘り返してこよう。
 それにしても、古典新訳文庫はいいですね。カルコスの棚には少ししかないのだが。まだ、新刊が一冊でも入るだけ、マシか。


C言語のポインタ解析スクリプトで、クラスを継承して逆の操作を実装してみる(参照)。
明日から一泊の節約(ケチケチ)旅行へ行ってきます。