こともなし

日曜日。晴。
K&R」本のC言語用のプログラムを、Ruby に移植して明け方までやっていた。それでもバグが取れなかったけれど。寝不足ですな。
音楽を聴く。■バッハ:イギリス組曲第四番BWV809(リヒテル参照)。■バッハ:パルティータ第五番BWV829(トレヴァー・ピノック、参照)。骨太の演奏。■バッハ:カンタータ第58番「ああ神よ、心の痛手いと多く」(カール・リヒター参照)。■ハイドン交響曲第九十七番(バーンスタインNYPO 1975)。ベートーヴェンみたいな曲。
ヨーロッパ人の中では自然と人間は対立していて、日本人の中では一体になっているという紋切り型があるが、当っているところがないわけでもない。自分の好きなロマン派音楽というのは、脳内で熟成された、反自然的音楽であろう。脳内でループを作って、その自動作用で創造するという。西洋文化は、その傾向を極端に推し進めたという側面ももっている。コンピュータもそういうところがあるが、しかしコンピュータはまたそれも一種の「自然」の側面ももつ。例えばコンピュータが不可欠だったテクノ・ミュージックなどは、脳内の妄想を吹き飛ばすような「野蛮さ」があった。中沢新一さんの言っている「野生」というのも、そこから遠くないのだと思う。
 そう思うと、自分の進んできた道は「反自然的」な傾向が強かったとはっきりとわかる。常に「想像力」が気になってきたのだ。これからもそうした傾向を推し進めると同時に、「自然」とシームレスに接続していく道も探るのだと思う。

Ruby 遊び。
吉田一穂を読む。