辻惟雄『あそぶ神仏』/ノーマン・マクリーン『マクリーンの川』

晴。
音楽を聴く。■モーツァルト:ピアノ協奏曲第二十四番K.491(ブレンデルネヴィル・マリナー)。予想どおり甚だもの足りない演奏であるが、好きな部分をうまく演奏していたので許す。■シャルル=ヴァランタン・アルカン:奇想曲-軍隊風にop.50、戦場の太鼓op.50bis、3つのメヌエットop.51(コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ)。こんなに下らない曲は滅多に聴けるものではない。フォルテ・ピアノのペコペコした音にもがっかりさせられる。Wikipedia の充実ぶりが謎。

SOLO PIANO MUSIC

SOLO PIANO MUSIC


辻惟雄『あそぶ神仏』読了。副題「江戸の宗教美術とアニミズム」。辻さんらしい本。図書館から借りてきた、ノーマン・マクリーン『マクリーンの川』読了。萩原魚雷さんのブログ(参照)で紹介されていたもの。自分にはとても説明しかねるので、詳しくは魚雷さんを参照されたいが、読んでいるうちに止められなくなり、中断すら惜しかったことは記しておこう。そして、最後は予想外に感銘を受けた。結局は家族についての物語と云えようが、地元モンタナでの家族(父と弟)でのフライ・フィッシングが重要な舞台になっていて、その体験の深さがそのまま小説の深さになっている。僕は釣りはまったく知らないのだが。開高健さんは、あの人のことだから恐らく本書を読んでいたのではないかと思うが、どこかに感想はあっただろうか。
マクリーンの川 (集英社文庫)

マクリーンの川 (集英社文庫)