小山清『落穂拾い・犬の生活』/吉田秋生『海街diary3 日のあたる坂道』

雨。ちっとも晴れないなあ。
音楽を聴く。■ショパン:二十四の前奏曲op.28(抜粋)、舟歌op.60、ノクターン第四番op.15-1、ポロネーズ第七番op.61(リヒテル参照)。繊細で清潔、落ち着いた演奏。テンポは一定でルバートも掛けない。生臭さがまったくなく、じつに変ったショパンであるが、これはこれで成立しているところが妙だ。技術を誇示するようなところはまったくない。しかし、舟歌の技巧的なところなど、楽々と弾いてしまっているのだから呆れる。たぶん、多くの人には予想外のショパンなのではないか。■フンメル:(ピアノ)五重奏曲op.87(ロンドン・メロス・アンサンブル、参照)。終楽章がなかなかいい。

小山清『落穂拾い・犬の生活』読了。後半を読んだ。私小説的な作品が多く、自分はこういうのは苦手なのだが、本当に小山清が好きな人は、この手のものを愛好するのかも知れない。無垢、なのだろうか。自分の心が汚れすぎているのかも知れない。

落穂拾い・犬の生活 (ちくま文庫)

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吉田秋生海街diary3 日のあたる坂道』読了。何だかものすごく久しぶりに読んだが、これまででいちばんよかったかな。しかし眩しすぎて、自分の人生には、こういう世界ってなかったなと思ったり。 でも、心に沁みるのだよね。遥か年下の筈の登場人物が皆大人で、何だか自分が子供みたいに感じる。
海街diary: 陽のあたる坂道 (3) (フラワーコミックス)

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