山之内靖『総力戦体制』

曇。のち晴。のち雨。
音楽を聴く。■シューベルト:ピアノ・ソナタ第十八番D894(内田光子参照)。皆もっとシューベルトの、長くて退屈な曲を聴くといいと思うよ。ローカル線に乗るようなものかな。■エルンスト・トッホ:チェロ・ソナタop.50、ディヴェルティメントop.37-1、ヴァイオリン・ソナタ第一番op.21(スペクトラム・コンサーツ・ベルリン、参照)。トッホは途中で作風が一変するが、ここだとヴァイオリン・ソナタが前期、残りが後期ということになると思う。自分には後期の方が断然おもしろい。実際、どうしてトッホが聴かれないのかよくわからない。自分には新鮮に聴こえる。■シュニトケ:ヴァイオリン協奏曲第一番(クレーメル、クリストフ・エッシェンバッハ)。うーん、これだけでは判断できないな。この曲を聴く限り、それほどラディカルというわけではない。刺激的に書こうとしているのはわかるが、こちらも二十世紀音楽は多少聴いてきているので、それだけでは驚かない。むしろ、退屈な感じだが、ショスタコーヴィチ風の終楽章はまあまあおもしろかった。クレーメルはまあ彼らしい。

Schnittke: Violin Concertos

Schnittke: Violin Concertos

■■ショパンポロネーズ第五番op.44(サンソン・フランソワ参照)。技術的なところは、さすがに迫力で誤魔化している(ポリーニなどは、一ミリも動かせない完璧な技術を見せているのだけれど)。でも、中間部の崩したようなところなど、フランソワらしい。

イオンの写真屋。カルコス。
購入したプログラミング本。
リファクタリング:Rubyエディション

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Linuxコマンドブック ビギナーズ 第4版 (コマンドブックシリーズ)

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山之内靖『総力戦体制』読了。大変な秀才ですな。自分にはちょっとレヴェルが高いが、機会があればもう少し読んでみるか。しかし、大きなハンマーを振り回すような文体で、何でこう大袈裟なのか。ちなみにこれ、直接的には戦争の本ではないですよ。戦中期と戦後期が連続しているかというような、社会科学の本です。近代戦争における総力戦体制が、戦後の社会システムに深甚な影響を与えているという。
総力戦体制 (ちくま学芸文庫)

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